元ガンバ選手が目指す「リサイクル」の新境地 SOU嵜本晋輔社長にロングインタビュー

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

朝倉:国内市場の事業だけを見ても、まだまだ伸びていく余地が大きいと思いますが、先ほどおっしゃられたmineyと海外展開が大きなテーマとなってくるわけですね。

嵜本:そうですね。ジャンルも拡大していきますし、一人ひとりのパーソナルなアセットマネジメント、実物資産の管理アドバイザーのような立ち位置を取っていきたいと思っています。そのあたりで不動産や車も始めると思います。

パーソナライズされたプッシュ通知

朝倉:mineyについてはマネーフォワードとも連携しており、自分が所有しているブランド品の価値が資産として可視化されているのですよね。

嵜本:可視化されますし、BtoBの市場で価格変動が起これば、ユーザーにもモノの価値の変動が伝えられます。たとえばですが、「あなたの商品の価値が3万5000円分下がっていますよ。そろそろ売り時ではありませんか?」といったパーソナライズされたプッシュ通知を送ります。

(画像:SOU「成長可能性に関する説明資料」より)

そこでワンタップで即時買取できるような仕組みを作れたら、さらに面白くなるでしょうね。

朝倉:なるほど。マクロに目を向けて伺いますが、マーケットとしての買取はどのような変化をしていますか?

嵜本:買取は年々かなり伸びていますね。ラグジュアリーな時計、バッグ、ジュエリーなどの新品市場も年間3%くらい成長しており、実際に売れている金額が2020年に3兆3000億円を突破すると言われています。それに対してリユースされている割合は5000億〜6000億円です。

朝倉:それはかなり白地がありますね。

嵜本:3兆3000億円に対して5000億円だとしたら、約2兆8000億円が毎年クローゼットに積み上がっているわけです。その人たちはリユースを考えていません。その8割の方を動かすにはどうしたらいいかと考えて作ったのがmineyというアプリなんです。実物資産の現在価値の視覚化ですね。

アプリに登録して自分の資産を持ち歩き、必要なときにキャッシュに変えるといった感覚です。モノをお金に変えられるスペシャリストという立ち位置を取っていきたいと思っています。

次ページmineyの取り扱い商材はどこまで増やすのか
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事