「まずVネックならネクタイをしめても様になるし、なくてももちろん問題ない。加えて前をボタンでとめるカーディガンだと、ベスト同様に着脱がラクなので、体温調整がとてもスムーズにできる。さらに前にボタンがあるだけで、スリーピースのようなきちんとしたフォーマル感を醸し出せます」(粟
生地を選ぶなら、薄手のハイゲージが基本。あまり生地が厚いとジャケットが着づらくなるうえ、カジュアル感が増してしまうからだ。色はグレーやネイビーが無難だが、差し色として明るめのブルーやオレンジ、赤などを選ぶのもいい。若々しいし、重く見えがちな秋冬の装いに軽さが出る。
また最近は、薄手のダウンジャケットをカーディガン代わりに着る「インナーダウン」スタイルも一般化してきた。粟
高機能インナーは透けて見えることに注意
ユニクロのヒートテックに代表される、着るだけで暖かくなる高機能インナー。もはや説明不要の冬の定番は、もちろんオフィスでも積極的に使っていきたい。シャツはもちろん、タイツとあわせてウエアで着れば、相当に暖かい。
ただし、オフィススタイルで、気をつけたいのが中に着たインナーが透けて見えること。
「白いシャツを着る方は、肌着が透けて見えるとちょっとかっこ悪い。できれば見えない工夫をしておきたい。最も透けない色は肌に近いベージュ。また最近は襟元が切りっぱなしになったタイプで、さらに透けにくい商品も出ている。いろいろ試すのがいいでしょう」(粟
「抑え(おしゃれ)は足元から」という言葉もあるようにクローザーとしてあえて推したいのが、「サイドゴアブーツ」だ。
サイドゴアブーツとは、くるぶし丈の革製ブーツで、紐ではなくサイドについたゴム布(ゴア)がついていて着脱しやすいのが特徴だ。
なぜ、これがウォームビズに最適かといえば、ずばり「暖かい」からだ。
「首、手首、足首など3つの“首”は動脈が通っているところ。ここを温めるとカラダ全体が温まりやすくなります。マフラーなどを首にあてるのはそのため。つまり、くるぶしまでしっかりと覆うブーツは、履くだけで暖かさが増します。
さらにサイドゴアブーツのいいところは着脱がラクなうえ、スーツなどのパンツを普通にはけば、くるぶし部分が隠れて革の短靴にしか見えないこと。かなり使い勝手がいいアイテムです」(粟
ウォームビズにおすすめのオフィススタイルを紹介してきた。「まだまだ寒くない」といっているうちに、すぐに真冬はやってくる。気になるウォームビズの装いを早めに用意して、文字通りの“ウォーミング・アップ”を済ませておきたいものだ。
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