風邪を引きやすい人とそうでない人の差 実証と虚証の差は??

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「ちょっと体調が悪くて……」「なんか最近体が……」こんな悩みを抱えているビジネスマン は多いはずだ。だが忙しい企業戦士のみなさんのこと、気軽に休暇を取得して病院で一日じっくり検査、というわけにはいかないだろう。たいてい、「寝れば治る」でほっておいてしまう人が多い。

だが、ちょっと待ってほしい、その病気になる直前の”病気もどき”こそ体のSOS信号なのだ。この連載では看過することのできない”病気もどき”について医療ジャーナリストの安達純子氏が解説する。

風邪は体質??

風邪を引きやすい時期。マスクや手洗い、うがいといった予防策を駆使しても、風邪を引いてしまうことはある。中には、薬を飲んでもノドの痛みやせき、微熱などが取れず、数週間も風邪状態が続く人もいる。

風邪は万病の元と言われ、弱った体が肺炎へと移行し、命にかかわることもあって侮れない。しかし、同じような体型で、似たような食生活をしていても、風邪を引きやすい人とそうでない人がいる。その違いは、免疫力の強さと言われるが、体型にかかわらず免疫機能に差が生じる理由があった。

愛誠病院(東京都板橋区)漢方センター長で、先頃、移植免疫の研究でイグノーベル賞を受賞した帝京大学医学部外科の新見正則准教授が説明する。

「漢方医学では、筋肉質で消化機能が強い『実証(じっしょう)』の人は、病気に対する抵抗力が強いと言われます。逆に筋肉が少なく、消化機能も悪い『虚証(きょしょう)』の人は、免疫力が低く風邪も引きやすい。太っていても、ポチャポチャしたタイプは虚証。体重ではなく、筋量と消化力が免疫力にかかわってくるのです。たとえば、忙しい会社員の方は、こまめに動き回って、昼食も仕事の合間に5分程度でサッサと済ませるでしょう。こういうタイプの人は実証が多い。5分じゃあ食べられない人は、消化機能が悪く虚証になりやすいとも言えます」

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