介護のマッチング・プラットフォームとは? ブティックス社長ロングインタビュー

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メーカーも介護事業者も、おたくの会社が展示会を開催するなら、参加しますよ、と言ってくださったので、2015年3月に第1回の展示会を東京ビッグサイトで開催しました。

ユーザーからの声をきっかけとしてBtoBビジネスへ

村上:介護の展示会はそれまでなかったのですか?

新村:BtoB専門の展示会はなかったですね。ただ、BtoCも兼ねた展示会で40年以上前から開催されている大規模な福祉機器の展示会がありましたので、それに対抗して展示会を開催することは、みんな考えていなかったのではないかと思います。

村上:BtoB専門の展示会が隙間として空いていたというわけですね。

新村:そうです。我々も最初は本当にニーズがあるのか疑っていました。しかし、メーカーや介護事業者の方々に聞いてみると、展示会に学生や一般の方が来られると、商談がしにくいので、来場者を業界のプロの方に絞って欲しい、という要望が思った以上に多かったんです。それなら、BtoBに絞って、商談型展示会をやります、と言ったところ、業界の皆様からご賛同をいただくことになりました。

村上:そこからM&A仲介に展開していったのはどのようなきっかけでしょうか?

新村:展示会の情報収集をしているときに、業界における課題があちこちから聞こえてきました。

大手中堅の介護事業所に行くと、「他の介護事業者を買いたいと思っている。売りに出ている案件があればぜひ教えてほしい」とよく言われました。

一方で、小規模な事業者は介護保険制度が改定されるたびに経営難になっているところが多く、冗談交じりに「もうやめようかと思ってる。どこか引き取ってくれるところ無いかなぁ」という話をされます。

買収したい事業者と売却を考えている事業者の二極化しているニーズが見えてきて、これもマッチングできるんじゃないかと考えました。それで、2015年3月の展示会開催直後に、M&A仲介事業をスタートさせました。

(ブティックス「成長可能性に関する説明資料」より)

小林:事業が苦しくて売りたいと考える事業者の場合、どのようなケースが多いのでしょうか?

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