30~50代が「親の介護」で職を突然失う苦悩

毎年10万人が介護を理由に仕事を辞めている

介護離職をする人が増えています(写真:NOBU/PIXTA)
ある日、家族に介護が必要になったとき、今まで勤めていた会社を「辞めるしかない」と勝手に思い込んでしまい「介護離職」をする人が増えています。しかし、会社を辞めると無職で無収入になってしまいます。その結果、親の年金だけで生活することに...。介護離職をせずに働きながら、介護と仕事を両立する方法や、環境の整え方を一般社団法人介護離職防止対策促進機構代表理事の和氣美枝さんに聞きしました。

介護を理由に仕事を辞める人が増加

当記事は「毎日が発見ネット」(運営:毎日が発見)の提供記事です

「仕事を持つ人が家族の介護をするとき、働きながら介護する場合もありますが、介護を理由に仕事を辞めることもあります。これを『介護離職』といいます」と一般社団法人介護離職防止対策促進機構代表理事の和氣美枝さんは話します。

国は2016年に「介護離職ゼロ」を掲げました。その時期は介護離職する人が減少しましたが、再び増加に転じています。

「介護や看護を理由に仕事を辞めたり転職した人の数」

(図:毎日が発見ネット)

女性だけでなく男性も一定数います。介護に携わる家族の年齢は、要介護者の子どもやきょうだいの年代に当たる30~50歳代が約半数です。

「どんな人が介護者として携わっている? 家族年齢の分布"」

(図:毎日が発見ネット)

この世代はちょうど働き盛りで、管理職の立場にある人や、重要な仕事に携わる人も多いと考えられます。もし、そのような人が介護離職してしまったら、会社にとっても損失です。

「介護は多くの場合、突然始まります。介護についての情報を集める時間がなく、介護離職をしなくて済む方法があることを知らないまま、『介護するためには、自分が仕事を辞めなければならない』と思い込んでしまう人がいるのです」と和氣さん。仕事を辞めれば収入がなくなります。しかし、収入がない生活がどんなものなのか、想像するのは難しいといえます。

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