30~50代が「親の介護」で職を突然失う苦悩 毎年10万人が介護を理由に仕事を辞めている
「家族が介護を1人で抱え込んでしまうと、その人も過労やストレスで体調を崩してしまいます。介護を担う家族に、介護支援団体などが主催する『介護者会』への参加をすすめましょう」と和氣さん。介護仲間と話すことでつらいのは自分だけではないと、勇気づけられることもあるようです。
「介護保険の介護サービスや国の制度を利用すれば、仕事と介護の両立は可能です。日頃から家と『自分や配偶者に介護が必要になった場合』のことを話し合い、準備しておきましょう。そうすれば家族は、働きながらでも介護できるのです」。
介護者の味方になってくれる介護支援団体
●NPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン(東京都)
電:03-5368-1955
【主催する介護者の会】娘サロン、息子サロン
●NPO法人てとりん(愛知県)
電:0568-41-8844
【主催する介護者の会】家族介護者のつどい
●男性介護者と支援者の全国ネットワーク(京都府)
電:075-466-3306
【主催する介護者の会】男性介護者のつどい
●ワーク&ケアバランス研究所(東京都)
電:03-6277-5456
【主催する介護者の会】働く介護者おひとり様、介護ミーティング
(取材・文/松澤ゆかり)