「介護付き老人ホーム」は本当に高すぎるのか

「おひとりさま」なら今から考えておきたい

高くて、暗いイメージの老人ホームだが、本当はどうなのか(写真: Greyscale / PIXTA)

「人生100年」を経験できる人は、今までそれほど多くありませんでした。しかし、これからは当たり前になっていくと言われます。そうなると、従来のように60代前半でリタイアした場合、残りの人生は40年近くもあります。40代前半〜半ばの団塊ジュニア世代には、独身の方も少なくありません(子どもを持っていたとしても、老後の面倒を見てもらえるかどうかはわかりません)。そこで「おひとりさまの団塊ジュニア」の人が、長い老後を安心して暮らすための対策を考えていきましょう。もちろん団塊ジュニアでなくても考え方はあてはまりますので、ぜひ参考にしてください。

老後を2つのステージに分けて考える

(1)60~80歳(シニアライフを楽しむ期間)

今「老後を迎えたら、こんなふうに過ごしたい」と思い描いていることはありますか。老後は、仕事中心から、自由を一段と楽しむステージへ変わります。自然に囲まれた田舎、もしくは海外で暮らしたいといった夢があるかもしれません。もちろん好きな仕事にチャレンジもできますし、今とはまったく違う仕事もできます。「体力に合わせて週に2〜3回」などと決めて働くこともできるでしょう。今後、年金の減額が予想されるので、不足分をカバーするために、働き続ける必要があるかもしれません。そして、もちろん、80歳以降の人生に向けての本格的な準備も早くからしておくことに越したことはありません。

(2)80歳から(自分らしさを追求する期間)

もし移住するなら、80歳を目安に、なるべく元気なうちに、行動に移すことがその後の安心につながります。ずっと一人で暮らすのであれば、いつか体が動かなくなったときのために、さらなる備えが必要になります。もし、自宅を所有していれば、自らが意思決定できるうちに売却し、その資金や預貯金を元手に介護ケア付き老人ホームに移るという選択もあります。自分で動けるうちは、普通の暮らしと同じように自由に生活でき、介護が必要になると手厚い介護サービスが受けられるのが特徴です。こうした施設は、元気なうちしか入ることができません。

次ページ「老人ホームは死を迎える場所」は誤解
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 北朝鮮ニュース
  • インフレが日本を救う
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
小売り、外食…<br>値決めの勝者と敗者

値下げをすれば客が来る、値上げをすれば客が減るという常識が通用しない。「65円靴下」などの激安セールでも客離れに泣くしまむら。一方で、壱番屋やリンガーハットは値上げをしても客足は遠のかない。勝敗の分岐点はどこにあるのか。