「ライブコマース」はアパレル業界を変えるか

1万人の1度より100人のファンを増やしたい

『良いジーンズの見極め方』について配信した回でのひとコマ(写真:ファクトリエ提供)

現在、ライブ配信と通販の要素を掛け合わせた「ライブコマース」に注目が集まっています。

売る側が一方向から情報を提供するのではなく、買う側がライブ配信を見ながらリアルタイムでコメントできることがライブコマースの特徴です。

筆者も、今年9月からライブコマース「ファクトリエ通信」を毎週日曜日に配信しています。毎回テーマを設け、銀座店の営業が終了した20時から15分間にわたって、2人のコンシェルジュが語り合うという内容です。

これまでに5回配信し、視聴者数は初回から1万人を超えました。ECサイトをメインに事業を展開しているファクトリエがライブコマースを始めた背景、過去5回の中で感じたコツや課題、そしてアパレルブランドにおけるライブコマースの将来性について語ります。

1万人の1度よりも、100人のずっと

ライブコマースを始めた背景にあるのは、ファンの創造です。ECサイトだけではお客様からの反応が見えにくく、コミュニケーションが一方通行になりがちでした。

店舗の近くに住んでいる方は来店時に顔を合わせることができますが、近くに直営店がない方や忙しくて来店できない方とは直接的に意思疎通を図ることができません。そういったお客様に対し、さも目の前にいるかのようにコミュニケーションを取ることで、“ファン”になってもらえないだろうかと考えました。

形式としてはコマースであり、商品のPRを兼ねることもありますが、売上の数字は現状のところ、そこまで重要な指標ではありません。

商品への購買意欲を駆り立てるのではなく、毎週の配信を楽しみにしていただいたり、コンシェルジュに会いに行きたいと思ってもらったりすることが当面の目的です。1万人が1度だけ買い物をするよりも、ファクトリエを長く好きでいてくれるファンが100人増える方がうれしいという思いが、今回の取り組みのベースにあります。

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