プロ野球界を変える裏方たちの最新転職事情

PLMとDELTAが人材紹介サービスを始めた意味

公募を実施していながら、球団HPには募集要項を載せず、転職エージェントのサイトのみで募集している球団もある。球団サイトに載せると、1回の募集で若干名の採用枠に、その球団のファンばかり数千人の応募が来てしまうからだ。

球団が必要としているのはファンではなくビジネスマンであり、球団が望むスペックに合わない人の応募も多く、球団側としては対処しきれない。転職エージェントを使っても、ワンクッション置くことはできても、業務内容への理解にはおのずと限界があるという問題があった。

そこで、球団側の負担を減らし、効率よく最適なマッチングを行うため、求職者のスペックと適性に合わせ、球団に斡旋するフィルタリング機能を担うというのが、2社が目指すところだ。

PLMキャリアとDELTAで募集領域を棲み分け

球団で手掛ける業務は一般事業会社に比べるとかなり幅が広い。球団の組織は収益を稼ぐビジネスオペレーション部門と、選手の管理を手掛けるベースボールオペレーション部門が2大部門で、これに一般事業会社同様、総務や経理、人事、システム、広報などの管理部門が加わる。

今後、PLMはビジネスオペレーション部門向けの人材斡旋、球団にデータ解析サービスを提供しているDELTAは、ベースボールオペレーション部門向けの人材斡旋に特化。両社は領域を棲み分けるとともに、相互に協力体制もとる方針だ。

球団の2大収入源はチケット収入とスポンサー収入なので、ビジネスオペレーション部門の代表格は、チケットの企画販売部門とチームスポンサーや広告を獲得する法人営業部門といえる。

試合をを中継してくれるテレビ局との窓口となる放映権担当、グッズの企画販売部門、営業戦略を考えるマーケティング担当やファンクラブ運営担当もビジネスオペレーション部門の仕事で、球場が自前もしくは運営権を持っていて自前と同等の場合は、これに球場の運営担当も加わる。

また、メディア対応を戦略的に行っている球団の中には、広報をビジネスオペレーション関連に特化した事業広報と、選手、監督への取材対応に特化したチーム広報に分け、事業広報をビジネスオペレーション部門に入れている球団もある。

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