広島カープ「チケット争奪戦」ヤバ過ぎる実態 昨年の反省を生かし対策を進めているが…
ここ数年、異常ともいえるチケット争奪戦が展開されている、広島東洋カープ(以下、カープ)の本拠地・マツダスタジアム。3月1日に発売される公式戦のチケットを求め、約1カ月前から順番待ちの列ができ、おびただしい数のテントが発生する光景は、もはや年中行事となりつつある。
昨年はチケットを求める列の場所取りが始まったのは2月6日だったが、今年はさらに11日早い1月26日に1号テントが出没した。
カープは毎年、2月下旬までに年間シートの販売と、年間シートホルダーとファンクラブ会員対象の優先販売を済ませ、3月1日に一般販売をマツダスタジアムに設けられている窓口で開始する。
マツダスタジアムで開催される、そのシーズン全てのゲームのチケットを開幕前に売りに出す。この方式をとっているのは、12球団中カープと阪神タイガースだけであり、そのほかの10球団はゲーム開催日の概ね1~2カ月前だ。
ファンクラブ会員も一般発売も狭き門
年間シートは昨年に引き続き、前年からの更新者と球団スポンサーへの割当などで枠がいっぱいになり、ファンクラブ会員も更新しなかった人が出た分の補欠募集のみであるため、ファンクラブ会員になること自体が狭き門となっている。
一般販売が始まった時点で完売している座席種が相当数出るため、一般販売もまた狭き門だ。
このため、3月1日の一般販売目がけて1カ月前から順番待ちの列ができるのだ。正確には、一般販売開始前日の2月末に配布される整理券を求めての列だ。昨年配布された整理券は2000枚。つまり、2000人がテント生活をしながら整理券を求めて並んだが、今年はさらに増えて2600人にまで膨らんだ。
昨今のカープ人気を反映し、ここ数年は発売から間もなく、シーズン全試合の指定席が瞬く間にほぼ完売してしまう事態が続いている。
昨年は発売から2時間で、ビジターパフォーマンス席(カープの対戦相手チームのファン専用の応援席)と内野自由席、それに車いす席を除く全ての指定席が完売した。今年の完売は2日目になってからだったようだ。
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