阪神電鉄vs甲子園「名物食堂」退去めぐる対立

シーズン終了近いが、「場外乱闘」はまだ続く

甲子園駅から甲子園球場に向う道路の再開発に伴い、地元食堂と阪神電鉄の間で訴訟が起きている(写真:digi009/PIXTA)

全国津々浦々に1000万人以上いるとされる阪神タイガースファン。名監督の名をほしいままにした野村克也氏に「タイガースは全国どこでゲームをやっても、必ずお客さんを連れてきてくれる」と言わしめた、その彼らの聖地・甲子園球場前広場の風景が一変している。

建物は撤去され資材置き場に

阪神電車甲子園駅を下り、駅前広場を通って阪神高速下を抜けると甲子園球場にたどり着く。

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広場右手の土手の上には昭和風情全開の食堂やグッズショップが並び、その背後にはかつて「ダイエー甲子園店」として、ダイエー全店で日本一の売上高を誇った商業施設がある。その後「イオン甲子園店」に名を変え、さらに建物の信託受益権を三菱地所が取得したことを機に、「Corowa甲子園」としてリニューアルされたが、地下2階の食料品売り場が観戦フードの供給基地であることは変わっていない。

一変したのは土手の上の風景だ。昨シーズンまでは、阪神高速側から順に、甲子園ラーメン、ウエルネス阪神が経営する向かい合わせのグッズショップ2棟、それに日吉食堂が立ち並んでいたが、日吉食堂以外の建物がすべて撤去され、資材置き場となっているのだ。

甲子園ラーメン跡地は資材置き場に。後ろの建物はCorowa甲子園(2018年9月13日、筆者撮影)
右に建設途中のスタバ店舗、左奥が日吉食堂(2018年9月13日、筆者撮影)

さらに、日吉食堂の前には簡易フェンスが巡らされ、地震発生時に建物が倒壊する危険性があることを告知するボードも掲示されている。そして甲子園駅西改札の目の前には、9月25日にスターバックスがオープンした。

阪神電鉄自体は開示をしていないが、駅前広場の既存建物を撤去し、新たに商業施設を建設するとともに、選手の写真などで装飾したタイガースロードの設置を阪神電鉄が計画していることは、昨年からスポーツ紙が報じている。

次ページ甲子園球場一帯では再開発計画が進行中
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