じっくり味わいたい著名人の「引き際の言葉」 福田赳夫元首相から巨人の原辰徳元監督まで
ジャーナリストで評論家の徳富蘇峰が『近世日本国民史』を書き始めたのは、50代半ば。89歳で完成させた。100巻もあり、個人編著の歴史書として世界屈指の規模。最近では105歳で亡くなった日野原重明・聖路加国際病院名誉院長。100歳の頃から俳句や乗馬、フェイスブックを始め、104歳で句集を出した。
懸命に打ち込んだ思いが自分らしい言葉を紡ぐ
志を遂げた人の言葉からは、静かな自負がうかがえる。元ソニー社長の井深大は「私からソニーを引き去ったら何も残らない」、元任天堂社長の山内溥は「成功者がごくわずかなゲームビジネスの中で、自分の力以上のことができた」。
何事も懸命に打ち込めば、その思いから自分らしい言葉が紡ぎ出される。今の組織や立場を去るとき、どんな言葉を残せるだろうか。
(文:横山渉)
※週刊朝日 2018年9月21日号より抜粋
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