「社員エクスペリエンス」を軽視する会社の愚 社員が心底幸福感を感じて働くには?

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私が社員エクスペリエンスに関して経営者から絶えず投げかけられる質問は、そもそもどこから着手したらよいのか、ということです。残念ながらその答えは、簡単でも単純でもありません。職場の交友関係や、組織における信頼、ワークライフバランスなど、数多くの要因が存在します。しかし私はまずリーダーに、以下の2本柱のアプローチを採用するよう勧めています。

社員にとってつまらない仕事はどう説明する?

社員にとって仕事を有意義なものにする

IBMによると、社員のポジティブな体験の最大の要因となるものは、有意義な仕事です。しかし、これに対して、経営者からは「社員から見るとつまらない仕事であっても、それはやらなければならない仕事なのだ」という反応がよく聞かれます。私たちはどうしたら、ビジネス目標を達成しつつ、社員に有意義な仕事を割り当てることができるでしょうか。

こうした種類の仕事に関しては、大局的な見地から説明することが重要です(つまり、一見つまらないと思われる仕事が、いかに大きな影響を及ぼすかということです)。

また、新たな役割に挑戦する機会を与え、社員に自信を持たせることも重要です。たとえば、アメリカ本社にある私たちのチームは月に1回、他国のチームとビデオ会議を行っています。

会議では毎月、各国のさまざまなメンバーが司会を務め、検討事項の整理をしたり、テーマを考案したりするほか、クリエイティブな活動を通じたチームの活性化などを図ります。各自がユニークな才能をミーティングに生かしている様子を見ることは、私にとって楽しみであると同時に、本人にとっても得るものが多い活動となっています。

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