新iPhone「ゴールドXS Max」の異次元迫力 フラッグシップモデルの実力とは?

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6.5インチの大画面とシャッターごとに機械学習処理を生かすカメラシステム、より臨場感のあるステレオ再生など、iPhone XS Maxは今iPhoneにできる「最大」を体現した製品だ。

しかし、この製品が飛ぶように売れていく状況を安易に予測できない要素がある。それは価格だ。

ラインナップとしては旧機種の7と8も存続する(筆者撮影)

iPhone XS Maxは、アメリカでは1029ドルから、日本でも12万4800円から。512ギガバイトモデルともなると1449ドル、16万4800円までつり上がる。日本やアメリカを含め、分割払やリースプランなどが充実しており、一気にこの金額を支払わないオプションが用意されているが、それでも月々の支払い額はアップルのiPhone Upgrade Programの場合、54.08ドルからとなる。

際立つiPhone XRの魅力

スマートフォンのより良い体験が明らかに切り拓かれている。また世代によっては最も重要なデバイスであり、生活を豊かにする投資対象とアップルは説得する。しかしスマートフォンが重要な世代にとって許容範囲に収まっているかと問われれば疑問だ。

価格を考慮すると、個性的な6つのカラーを揃えるiPhone XRの魅力が際立ってくる(写真:ロイター)

それだけに、大部分の性能や機能を共有しながら、大画面と価格の手頃さを両立させ、個性的な6つのカラーを揃えるiPhone XRの魅力が際立ってくるのだ。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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