あなたの会社は時計にたとえると何時なのか 5時と11時では「見られ方」がだいぶ違う

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そして、色んなことに手を付けるようになります。たとえば、話題性のある創業者のプロフィールや右肩上がりの業績グラフ、時には意図せずニュースを提供してしまうこともあります。BtoC向けのサービスを提供している企業なら、4時ならおそらく朝の情報番組に登場する頃ではないでしょうか。「スラック」ちょうど4時にいるようです。スラックは今や大人気です。

5時:急激な拡大と成長

5時が来たら、もう怖いもの知らずでしょう。企業は早いスピードで成長し、世間の評価もうなぎのぼりです。業績不振の報道? 5時の時点なら、この類の報道は見当違いでしょう。抜け目のない経営戦略に、堅実な業績予想、契約締結には当然のごとく成功するなど、完全に勝ち組です。ピンタレストやエアビーアンドビーは、5時に針を進めています。

6時をまわった途端、何かが変わる

6時:世界一の企業!

企業の歩む道では、成長や成功の後に摩擦と疑念がやってきます。それゆえ、山の頂上まで到達したら、もう降りる以外選択肢はありません。

6時1分:世界一の企業……?

6時1分から下山は始まります。険しい山道をどのように下っていくかは選択次第です。「開発に失敗」に、「収益化に苦労」、「社員の離職」、恐怖の「プライバシー問題」。企業ごとに6時1分時点で抱える課題はそれぞれ異なりますが、共通する点もあります。

7時:あそこの製品は最低

ツイッターはすでに時計の針が数周回っていますが、現在は7時にいて「ツイッターの未来はどうなるか」という問題に向き合っています。

8時:業績低迷

グーグルにいた頃、ユーチューブを8時から移動させるのに数年かかりました。(「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば、ユーチューブはつねに8時にいるようですが……)。フォースクエアは、2013年から8時で針が止まったままです。

9時:不安・疑念・不信

今私が働いているスクエアは、2014年半ばにそれなりの時間を9時で過ごしました。9時はすべての出来事、よいニュースでさえもが悪いようにとられます。ありもしないこと真実味を帯び、何をしてもまともには受け取ってもらえません。

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