あなたの会社は時計にたとえると何時なのか 5時と11時では「見られ方」がだいぶ違う

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あまりに早く状況を立て直そうとしないでしてください。リスクのある行動です。世間の評判は厄介なもので、企業イメージを作り上げ、すべてのニュースにそのイメージが付いて回ります。もし、イメージがネガティブなものなら、何をしても苦戦するだけです。単純な間違いは避けてください。

起きたことはほじくり返さない

3. 謙虚でいる

企業は完璧ではありません。人はミスをするものです。間違いを認めるのはおかしなことではありません。謙虚であることは時に課題の解決につながります。

何が今までと違ったのか。何を学んだのか。学びを次に活かせるのか。理性的な言動は信頼にもつながります。これからエネルギーを使う出来事はいくらでも起こります。もうすでに起きたことをほじくり返して、信頼をムダにするのではなく大切な財産として扱ってください。

4. 顧客と社員に注力する

2010年のニュースにはこんな記事が載っています。「グーグルはすでに終わっている」 「アンドロイドはiPhone(アイフォーン)の比ではない」「クロームの市場シェアは1ケタ台だ」「フェイスブックはGメールの対抗馬をローンチする」……。これらの記事の結末はすでにご存じでしょう。

報道内容を気にする代わりに、グーグルはユーザーに力を注ぎ、大きな勝負を仕掛け、さまざまな良質なサービスを提供しています。また、社内を快適で働きやすい場所に保つことで、従業員の満足度、仕事への情熱やモチベーションを維持しています。

スクエアでも、顧客に向き合うという同様のやり方を試みています。この取り組みは実際、うまくいきました。おかげで、メディアの反応にいくどとなく翻弄された、CEOのジャック・ドーシーも、このやり方を徹底的に信頼しています。くだらないうわさ話は無視をすればいい。もし、いいビジネスをしていて、時計との付き合い方も知っていれば、世間の評判は何とかなるものです。

アーロン・ザモスト スクエア 広報、渉外、人事担当責任者

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Aaron Zamost

イエール法科大学院修了。ユーチューブでビジネスコミュニケーションチームを率い、Googleでコーポレートコミュニケーションに従事した後、2011年にスクエア入社。広報、渉外、人事の責任者を務めている。

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