プロ野球、見えてきたペナントレースの大勢 100回大会の甲子園も盛り上がりを見せる

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ソフトバンクホークスの伸び悩みの原因として考えられるのは、故障者の続出によるところが大きいでしょうね。特に投手陣でいうと、昨年最多勝を獲得した東浜投手、左腕和田投手の故障離脱、絶対的守護神サファテ投手の故障離脱と響き、チーム全体としての防御率が悪い。

野手陣では3割を当たり前のように打つはずであった内川選手の不調や故障離脱、ホームランは打つものの打率の上がらない松田選手やデスパイネ選手を筆頭に、一発では得点できるが、打線としての繋がりに今季は欠けている。

投手・野手ともに成績が上がらない状態が続いているのであれば、順位は正直です。仕方がないでしょう。

しかし、逆に考えればこれらの選手の調子が上がれば自動的にチームは上向きになるとも言えます。東浜投手と一昨年活躍したスアレス投手は復帰予定ですし、あとはほかの選手の帰還を祈るか、強力な若手がドカンと入って来るのを待つか、といったところでしょう。

CS出場の可能性も見えてきた楽天

そして、快進撃の続く楽天です。

交流戦途中から私イチ推しの島内選手が復帰し、打線に厚みが出ているし、島内選手の故障中にブレイクした2年目の田中選手の活躍、FA移籍3年目でようやく本来の打撃を取り戻した今江選手など、チーム全体の打撃の状態が上がってきたことが好調の原因に直結しています。

外国人選手のホームランに頼る野球でなく、1番から5番までの打順をしっかり固定し、機動力を絡めながらの野球を選択した平石監督代行の手腕もこの好調の要因でしょう。

99%消えていたクライマックスシリーズ(CS)出場への希望が現実味を帯びてきたので、選手の士気も上がってきているはず!

これはOBのひいき目ではなく、今後も楽天から目を離せない状況が続きそうです。

礒部 公一 プロ野球解説者

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いそべ こういち / Koichi Isobe

元プロ野球選手。2018年からプロ野球解説者に転身。右投げ左打ち。1989〜1991年広島県立西条農業高等学校 /1992〜1996年三菱重工株式会社広島製作所 /1997〜2004年大阪近鉄バファローズ/ 2005〜2009年東北楽天ゴールデンイーグルス / 2009〜2017東北楽天ゴールデンイーグルス・コーチ。2004年、球界再編問題に近鉄最後の選手会長として労使交渉に奔走した。2005年、東北楽天ゴールデンイーグルスに創設メンバーとして加入、初代選手会長に就任するとともに、中心選手として生まれたばかりのチームを支えた。

Twitter:https://twitter.com/isobekoichi

Facebook: https://www.facebook.com/Isobekoichiofficial/

公式HP:http://inwheel.jp/isobe/

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