週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

「VAR」でバレる!ダークな選手のヤバい演技 フェアプレーじゃない選手が白日の下に

6分で読める
2/4 PAGES

試合をスムーズに進行させたいという役員たちの気持ちが、ロシア大会における興奮の鍵となる要素になっている。これまでに行われた56試合中26試合で、3点以上の得点が入り、退場となった選手は4人しかいない。

そして大会中、無得点のまま終わった試合は1つしかなかった。フランスとデンマークの、全くつまらなかった引き分け試合が、それだ。ファンや観客が、グループ戦では5つ、決勝トーナメントでさらに2つの無得点試合を我慢して観戦しなければならなかった2014年のブラジルワールドカップと比べると大違いである。

酷いタックルがなくなった

メディアからの審判たちとVARシステムへの批判は厳しいものが多い。しかし、VARシステムの与える影響は、全体としてみれば、これまでのところポジティブなものが目立っている。

反則によって与えられたペナルティキックの数は、記録的なものとなっており、出場各国の良心の呵責となっていたような酷いタックルに関しては、今回は見当たらないことがむしろ目立っている。

スペイン代表のジェラール・ピケは、モロッコのハリド・ブタイブに両足を突き出したが、反則を取られることなく逃げ切り、クロアチアのアンテ・レビッチは、グループステージでアルゼンチンのエデュアルド・サルヴィオを踏みつけたが、幸運にもイエローカードだけで済んだ。

とはいえ、全体して見れば、2018年大会で目立つのは、悪意よりも、芝居がかった振る舞いである。

ネイマールは、今大会で、ありがたくない形で名をはせることになった。苦しげに芝を転げ回って見せると、その様子がインターネット上で大いに話題となったのだ。

コスタリカ戦において、ネイマールは主審のカイパースにぴったりと張り付いて、悩ませていた。カイパースの判定1つ1つに疑問を呈し続け、とうとうオランダ人のカイパースは、ネイマールに口を閉じていろと鋭く言い放った。するとブラジル人のネイマールはむっつりと黙り込んだ。

次ページが続きます:
【主審の権威を疑わしいものにした】

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象