W杯「フェアプレーじゃない国」ランキング セネガルをしのいだ日本は32カ国中24位
首の皮一枚でW杯サッカー決勝トーナメント進出を決めた日本代表。H組3位で敗退が決まったセネガルと明暗を分けたのは、「フェアプレーポイント」の差だった。
グループリーグの上位2チームが決勝トーナメントにコマを進めるが、同組内で勝ち点、得失点、総得点、直接対決の成績が並んだ場合、グループリーグを通して受けたイエローカードとレッドカードの数によって計算される「フェアプレーポイント」が高い方が上の順位になる決まりだ(2018年ワールドカップ規則・第32条第5項による)。
フェアプレーポイントの計算方法は
- ・イエローカード:-1
- ・間接レッドカード(2枚目のイエローカードを受けた結果としてのレッドカード):-3
- ・一発レッドカード:-4
- ・イエローカードを既に1枚受けている選手による一発レッドカード:-5
となっている。
このルールが適用された結果、日本のフェアプレーポイントは-4、セネガルは-6となり、日本が2位通過を決めた。
今大会注目を集める結果となった「フェアプレーポイント」という指標だが、出場32チームはグループリーグを終えどのような結果となったのか。
東洋経済では、グループリーグ全48試合のイエローカード、間接/一発レッドカード、ファウルの数を集計。フェアプレーポイントを計算し、出場32カ国のフェアプレー度ランキングを作成した。フェアプレーポイントが同じ値になった場合、ファウル数が少ない国をより「フェアプレーである国」として順位を付けた。
なお、ワールドカップのグループリーグの順位決定においては、フェアプレーポイントも並んだ場合、FIFAによる抽選で決勝トーナメント進出国が決まる点を留意されたい。
一発レッドは日本vs.コロンビアの「あの1枚」のみ
不名誉なフェアプレーじゃない国1位となったのはパナマ。1試合あたり3.6枚イエローカードを受け、ファウル数の多さでは5位となった。パナマがいたG組はイングランドやベルギーもいた。こうした強豪国に少しでも食らいつこうと、ラフプレーに走ってしまった結果とみられる。
2位は韓国。1試合あたりのイエローカード数は3.3枚で、ファウル数の多さでは1位となった。韓国は「死の組」と言われたF組となり、パナマ同様、スウェーデンやメキシコ、ドイツといった強豪相手にがむしゃらに戦った結果とみられる。
グループリーグ48試合で一発レッドカードを唯一受けたのがコロンビア。日本戦の開始3分で受けたあの1枚だ。一発レッドはイエローカード4枚分に相当するため、フェアプレーポイントは低いが、1試合当たりのイエローカード数は1枚、ファウル数の多さでは16位とあのプレー以外では悪質なファウルは少なかったものとみられる。
日本はというと24位となり、出場国の中では「紳士的な国」といえるだろう。