「VAR」でバレる!ダークな選手のヤバい演技 フェアプレーじゃない選手が白日の下に
[サンクトペテルスブルク(ロイター)]- それがついに起こった時、自分たちは、たった今、FIFAワールドカップの歴史に残る瞬間を目撃したのだということを理解できなかったも人たちも、大勢いたかもしれない。
サンクトペテルスブルクで行われたグループステージ第2戦で、ブラジルはコスタリカを果敢に攻めていた。そして両チーム無得点のまま迎えた残り12分のところで、ジャンカルロ・ゴンザレスの接触でネイマールが転倒。主審のビヨルン・カイパースはPKのジャッジを下した。
ブラジル選手たちが大喜びするなか、主審のカイパースは耳に手を当て、頷き、サイドラインへと歩いて行った。
初めてVARがペナルティの判定を覆した
カイパースはすぐに戻り、VTRを見た結果、判定を取り消すと合図。これによってブラジルはロシアでの初勝利を飾るため、他の方法を見つけねばならなくなった。
ビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)が、ワールドカップ史上初めて、ペナルティの判定を覆してみせたのだ。
サッカーの試合の最も楽しめる要素の一つであった、「あの判定は正しかったのかどうか」という議論が、VARによって台無しになってしまうのではないかという心配をする人もいるかもしれない。しかし、VARのメリットは絶大だ。VARシステムは、試合後の分析を強化したともいえる。と同時に、試合中の審判の水準も引き上げることになった。