明日への意欲を生む「自作ことわざ」のススメ 子どもの勉強にも、生きる指針にもなる

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そして、さまざまな機会に思い出すことで問題解決のヒントを与えてくれたり、自らを振り返るように促したりしてくれます。あるいは、落ち込んでいるときに慰めてくれたり、勇気を奮い立たせてくれたりもします。

日々の生活の中で折に触れて教えてあげるのが効果的

そこで、このようにすばらしいことわざを、ぜひ子どもたちにも教えてあげてほしいと思います。たとえば、サッカー部のエースがシュートを外してしまったら、「猿も木から落ちる」「弘法も筆の誤り」「河童の川流れ」などのことわざを教えてあげましょう。簡単でいいので意味も教えます。すると、その子は「なるほど、そうだ。こういうこともあるさ。またこれからがんばろう」という気持ちになってくれると思います。そして、このことわざの意味を自分の経験と照らしてよく理解し、二度と忘れなくなるはずです。

友達や兄弟とけんかをしてしまった子には、「雨降って地固まる」を教えます。そうすれば、子どもは「早く仲直りして、これからはもっと相手を大切にしよう」と思ってくれることでしょう。

目立たないところで、チームのために黙々とがんばっている子には、「縁の下の力持ち」を教えながら、その努力を認めましょう。人の噂話が好きな子には、「壁に耳あり障子に目あり」「噂をすれば影がさす」「口は災いの元」などを教えれば、少しは気をつけるようになるかもしれません。

チャレンジしたいけどできない子には「当たって砕けろ」や「案ずるより産むが易し」。努力や継続の大切さを伝えたいときは、「石の上にも三年」や「雨垂れ石を穿つ」。短兵急でことを進めがちな子には「急がば回れ」。身近に年寄りがいる子には「亀の甲より年の功」。毎日こつこつ勉強している子には「塵も積もれば山となる」や「ローマは一日にして成らず」。よく笑う子には「笑う門には福来たる」。

何か新しく始めた子には「千里の道も一歩から」。やるべきことをやらずにだらだらしている子には「時は金なり」。何か悩みがある子には「三人寄れば文殊の知恵」。失敗して落ち込んでいる子には「失敗は成功の元」「七転び八起き」「禍を転じて福となす」。兄弟に好きなお菓子を先に取られた子には「残り物には福がある」。わからないことを質問できた子には「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」。

このように、日々の生活の中で折に触れて教えてあげるのが一番効果的です。というのも、自分の実際の状況や体験に則した形でことわざを理解できるからです。それによって意味がよくわかりますし、記憶にも残りやすくなります。

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