フロントマスクは旧型の時点で、ヘキサゴン(六角形)グリルに水平対向エンジンを表すC型アクセントのヘッドランプを組み合わせており、大きな違いはない。一方のリアは、やはりC型を織り込んだコンビランプがインプレッサやXV同様横長になり、たくましさを増すために高い位置に据えている。
エンジンフードにも注目だ。中央を盛り上げる車両が多い中、新型フォレスターは左右の端を持ち上げて峰を作り、逆に中央は落とし込んだ。視界と見切りの良さを両立するための技だというが、背の低い水平対向エンジンをイメージさせる造形でもある。
ニューヨークショーでは「スポーツ」と呼ばれていた車種は、日本では「Xブレイク」という名前になる。旧型フォレスターの特別仕様にも使われていたネーミングだ。
車体下部にオレンジのアクセントラインを入れるという差別化は旧型のXブレイクにも通じるが、新型ではアウトドアファッションの分野でよく使われる赤みの強いレッドオレンジを起用したそうだ。
鮮烈な色使い
インテリアは乗員を包み込むような造形で安心感をもたらす考え方。インプレッサに似た造形だが、インパネからドアトリムにかけてのつながりを強調し、センターコンソールを広く高くしている。
シフトレバーとその手前の「Xモード」切り替えダイヤルをひとつの枠で囲んだことも特徴で、Xブレイクではここにもレッドオレンジを起用し、インパネ左右のエアコンルーバーの枠と色だけでなく太さも合わせている。インパネやシートのステッチにもオレンジを配しており、スバルとしてはかなり鮮烈な色使いだ。
9色用意されたボディカラーは全般的に色みを強めており、レッドやグリーンについては鉱物にヒントを得たと大関氏は語った。これもまたダイナミック×ソリッドの具現化と言えるかもしれない。インテリアカラーはブラックとブラウンに加えXブレイク専用カラーも用意した。
新型を見たあとで旧型の写真を眺めると、驚くほど実直に見える。これはインプレッサやXVの新旧を比べた際にも抱く印象だ。競争力のあるライバルが続々登場するSUVのカテゴリーにおいて、ダイナミック×ソリッドの導入は必然だったのではないかと思った。
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