「XC40」に見えるボルボの強固なデザイン哲学

軸はぶらさず「XC60」「XC90」とも違う個性

ボルボの新型車「XC40T5 AWD Rデザイン・ファーストエディション(筆者撮影)

「2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた「XC60」に続くボルボの新型車「XC40」が、3月に日本でも発売された。車名で想像できるようにXC60の1クラス下に位置するSUVである。

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すでにいくつかのメディアで、神奈川県箱根で行われた試乗会のレポートも紹介されているが、筆者はひと足先に、昨年12月にスペイン・バルセロナで開催された国際試乗会でXC40に乗っている。

今でも印象に残っているのはその後、スウェーデン第2の都市ヨーテボリにあるボルボのヘッドクォーターで、現在のボルボデザインについてプレゼンテーションを受けたときのことだ。

デザインスタジオに置かれた3足の靴(筆者撮影)

デザインスタジオの入り口手前に3足の靴が展示してあり、下には90、60、40の文字が添えてあった。ボルボでは3つのシリーズを靴にたとえており、90シリーズは革靴、60シリーズはスエードのシューズ、40シリーズはスニーカーをイメージしていることを示したものだった。

3つのクラスに独自のキャラクター

つまりボルボでは、ブランドとしての統一性を持たせつつ、3つのクラスに独自のキャラクターを与えているのだ。ライバルであるドイツのプレミアムブランドが、強固なまでのブランドイメージをバックボーンに、上から下まで似たようなキャラクターで統一しているのとは対照的だ。

同じSUVであっても、ここで紹介する全長4425mm、価格389万円からのXC40と、全長4950mm、価格779万円からのフラッグシップ「XC90」で、ふさわしいデザインは違うし、ユーザー層も異なるはずだから当然だろう。

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