三菱「エクリプスクロス」の姿形は何が斬新か

出足好調な新型SUVのデザインを徹底分析

三菱自動車の新型SUV「エクリプスクロス」(筆者撮影)

三菱自動車の国内向け車種としては4年ぶりの新型車となる「エクリプスクロス」が好調だ。3月1日の発売日までの予約注文台数は約5000台と、月間販売目標台数の5倍を記録している。

多くのユーザーがデザインに惹かれたからこそ、これだけの予約注文を集めたのだろうと予想できる。3月下旬に開催された報道関係者向け試乗会で実車に対面した筆者も、この造形には好感を抱いた。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

ただしエクリプスクロスの形は、最近になって突然生まれたものではない。三菱自動車は2016年、ルノーと日産自動車のアライアンスの一員になったが、源流はさらに3年前からあった。

2013年の東京モーターショーで発表した「XR-PHEV」(XRはクロスオーバー・ランナーの意味)、2年後のジュネーブショーでお披露目された「XR-PHEVⅡ」の2台のコンセプトカーが、プロトタイプ的な位置づけになる。

しかもエクステリアについては、吉峰典彦氏というひとりのデザイナーが一貫してかかわり続けてきたことを、以前ご本人から聞いていた。なのでここでは、当時の話を思い出しながら実車の印象をつづっていきたい。

SUVとクーペの融合を実現するための技

外観でまず目につくのは、最近では珍しい明確なウエッジシェイプだ。これはコンセプトに掲げたSUVとクーペの融合を実現するための技だった。サイドのラインをリアに向けて明確にせり上げていけば、ルーフ後半を低めなくてもクーペっぽく見え、カッコよさと後席や荷室の広さを両立できるからだ。

後ろ姿(筆者撮影)

直線基調のフォルムにも理由がある。三菱自動車にはギャランGTOやスタリオンなど、直線的でシンプルだけれどスポーティなクルマが多く、吉峰氏もそんな三菱車にあこがれて入社したこともあり、伝統を継承しようという意識を持っていたようだ。

次ページドアハンドルは
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
改正対応待ったなし!<br>働き方と仕事の法律

同一労働同一賃金の本格化、中小企業でのパワハラ防止対策の義務化など、今年は重要な改正法の施行が目白押し。2022年に施行される法律の要点に加え、昨年の4月に施行された改正民法も総点検。改正ラッシュへの備えを万全にするための法律虎の巻です。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT