XC40は、そのXC60とも異なる、新開発の小型車用プラットフォーム「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)」を初採用している。こちらは吉利の新ブランド「Lynk & Co」の車種にも展開している。近い将来登場する次期V40も採用するだろう。
3車種に異なる個性を与えるキャラクターライン
考え方はSPAと似ており、車体前部のオーバーハングが短く、前輪とキャビンが離れたプロポーションを目指している。となるとスタイリングも似てきそうだが、ボルボではボディサイドのキャラクターラインを変えることで、3車種に異なる個性を与えた。
箱根の試乗会のプレゼンテーションで使っていたイラストを見てみると、XC90では前から後ろまで連続しているラインが、XC60では前後フェンダー部分だけになってフェンダーを強調した。そしてXC40ではフェンダー部分が台形となり、アクティブな雰囲気を出している。
ドア下部のラインもこれに合わせて台形になっており、サイドウインドー後端のハネ上がりは最も強くして、ここでも躍動感を表現している。ちなみにサイドウインドーはXC60/90とは異なり、ドアとリアゲートの間に窓を持たないが、おかげでリアドアの開口部は大きく乗り降りしやすい。
さらにXC40では、この車格だからこそ似合う「遊び」も取り入れている。ルーフを塗り分けた2トーンカラーもそうだが、それ以上に目を引くのは後ろ姿だ。ナンバープレートをバンパーに装着し、リアゲートのパネル中央にVOLVOの5文字を離して置いた。
V40にも使われているこのモチーフは、1960〜1970年代に販売されたスポーツクーペP1800/1800Sを源流とするものだ。
箱根で用意された試乗車は、この時点ですでに300台を売り切っていた発売記念限定車「T5 AWD Rデザイン・ファーストエディション」で、色も白いボディに黒いルーフの2トーンで統一していた。クールなコーディネートとクラシカルなロゴの組み合わせが新鮮だ。
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