自動車世界トップ5入りを狙う中国「吉利」、強気計画の勝算。新エネ車優遇制度の見直しなど国内市場には逆風

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2025年、中国でもっとも売れたEVとなった吉利汽車の「星愿」。最大手の比亜迪に迫ったことを受けて30年に向けた強気の経営目標を掲げた(同社ウェブサイトより)

中国の民営自動車大手である吉利控股集団(ジーリー・ホールディング・グループ)は1月22日、2030年までに販売台数650万台、世界売上高1兆元(約22兆4000億円)超を達成し、世界トップ5入りを目指す経営目標を発表した。

目標達成には今後5年間で販売台数を毎年平均10%程度成長させる必要があり、国内市場の環境も厳しくなるなかで、実現は容易ではない。

吉利控股の25年の販売台数は前年比26%増の411万6000台。傘下にはスウェーデンを本拠とする高級車「ボルボ・カー」やマレーシアの「プロトン」などの子会社を抱えるが、25年は中核子会社で中国市場向け販売比率の高い吉利汽車集団の販売台数が同36%の大幅増となったことが大きく寄与した。

市場全体の伸びを上回る成長が必要

一方、過去3年間の中国自動車業界全体の販売台数の前年比伸び率は、それぞれ12%、4.5%、9.4%にとどまっている。吉利控股が年間販売台数650万台という前述の目標を達成するためには、今後5年間、中国市場全体の伸びより高い成長を維持する必要がある。

吉利控股総裁(社長に相当)の安聡慧氏は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を中心とする新エネルギー車と海外市場が成長の原動力となると述べた。新エネルギー車の販売比率を25年の56%から30年には75%に引き上げる。また30年の海外販売目標は217万台と、全体の3分の1に拡大する計画だ。

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