中国自動車市場の激しい販売競争は2026年も続きそうだ。同国自動車メーカー各社が相次いで発表した26年の販売目標台数をみると、いずれも25年の市場全体の成長率を上回る前年比10%超の伸びを予想しているためだ。
民営大手の吉利汽車(ジーリー)の26年の販売台数目標は25年比14.1%増の345万台。25年の販売伸び率(39%)からは鈍化するとはいえ、引き続き2ケタ成長目標を打ち出した。国営中堅の奇瑞汽車(チェリー)も25年比14%増の320万台という販売目標を打ち出した。
その他自動車メーカーはさらに強気だ。国有大手の東風汽車集団は325万台、民営中堅の長城汽車は180万台、新興EV(電気自動車)メーカーの小米汽車(シャオミ)は55万台の販売目標をそれぞれ掲げ、いずれも25年比30%超の増加を目指す。
7割近い販売台数増見込む零跑汽車
EV専業の新興メーカー、蔚来汽車(NIO)は、今後数年間40~50%の高い前年比成長率を維持するという目標を打ち出し、同じく新興EVの零跑汽車(リープモーター)は25年比67.6%増の100万台という強気の販売目標を掲げた。
業界団体の乗用車市場信息聯席分会の速報値によると、25年の全国乗用車卸売台数は2952万4000台となり、前年比9%増にとどまった。全社が2ケタ成長を掲げる現状は、かなり強気といわざるをえない。
(訳注、中国汽車工業協会が1月14日に発表した25年の輸出を含む自動車販売台数も前年比9.4%増の3440万台と、上記速報値と伸び率はほぼ変わらなかった)
ある中国自動車メーカー戦略責任者は匿名を条件に「販売目標を前年比減で設定する企業はないものの、26年は市場全体の伸びが著しく減速すると予測している。目標達成のため、自動車各社は引き続き熾烈な販売競争を余儀なくされるだろう」と語った。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら