「オフィスロボ」は人口が減る日本の必需品だ RPAホールディングスが進めていること

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高橋:本格的に取り組み始めてから3年後に当たる2015年からですね。日本生命様の案件が上手くいった後、ようやく事業化のメド立ってきて、専属する社員を3人採用しました。

小林:それにしても、3年間もよく辛抱されましたね。まだRPAという概念も言葉もなかったものの、「ビジネスマン・ロボットの時代が来る!」と確信していたからこそでしょうね。

高橋:大角以下、携わっていたメンバーたちはそう思っていたみたいですね。僕だけはピンときていなかったですけど(笑)。

RPA革命を自らのアドテク事業で体現

小林:RPA事業に関しましてはあとでさらに詳しく伺うとして、2008年のリーマンショック以降は他にも新規事業としてアドテクに手を広げていますが、これはどういった経緯からだったのでしょうか?

「タダよりも高いものはない」ため、その先が大変でした(写真:Signifiant Style)

高橋:これは、会社設立以来のコンサルティングビジネスで、某大手企業クライアント様のアドテクに関する新規事業コンサルティングを手掛けていました。なかなかこのサービスは黒字化を達成できなかったのですが、それでもクライアント企業は体力があるので、リーマンショック後もコンサルティングを継続していました。しかし、ついに2012年になってエグジットすることとなり、僕たちが引き継ぐことになったのです。事業譲渡という形式ではなく、僕たちがセグメントという子会社を用意して同じような仕組みのサービスを用意し、クライアント企業が事業をエグジットするのに際して、お客様の受け皿となりました。そして、他にもいくつかのサービスを引き継いでスタートしたのが僕たちのアドテク事業なのです。

小林:なるほど。まさに「コンサルがご縁で」という展開だったわけですか。御社がコンサルティングして立ち上げたサービスでなかなか軌道に乗らなかったものを、クライアントから顧客ごと引き取ったという流れですね。

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