「オフィスロボ」は人口が減る日本の必需品だ RPAホールディングスが進めていること

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高橋:そうです。クライアント企業様のエグジットをソフトランディングさせるのがその目的でした。もっとも、まさしく「タダよりも高いものはない」で、それから先が大変でしたけどね。すぐに強烈な赤字が発生したので総合サービスは断念し、将来的に伸びていく分野であると同時に僕たちが勝てる分野だけに絞り込んでいきました。

その結果、医療の分野に特化する格好となったわけです。10数人いたスタッフも2〜3人に縮小し、医療系以外はすべて撤退したうえで、その分野でナンバーワンをめざしました。もう1つ、徹底的に進めたのがサービスのロボット化です。いわゆるアフィリエイトなのですが、ロボット(ソフトウェアロボット)の導入によって効率化を追求しました。

小林:そうしますと、セグメントという子会社が御社のRPA事業のユーザーともなっているということですね。

高橋:その通りです。まさしくRPA革命を自分たちのアドテクという事業において体現したわけです。

小林:RPAを導入すると、どれだけビジネスの効率化を図れるのかをその効用を証明してみせたということですか。

高橋:そうです。だから、僕はアフィリエイト事業だとは思っていません。あくまでロボット事業であると、自分の中では位置づけています。

小林:一方、リーマンショック後に立ち上げた3事業の残る1つは、子会社のリーグルが展開しているセールスのアウトソーシングですね。

高橋:ええ。それぞれ苦労する場面もありましたが、3事業はいずれも成功に導くことができました。

小林:同じくリーマンショック後に挑んだ中国への進出はいかがでしたか?

高橋:当初は好調に推移していたのです が、途中から苦戦するようになりました。どうしても中国では日本企業が劣勢に立たされ気味で、いろいろと手を打ったのですが、3年前に撤退するという意思決定を下しました。

RPAを文房具感覚で使いこなす時代が訪れる!?

小林:この辺りで、御社の主力事業であるRPA事業のほうへ話を戻したいと思います。RPAは注目を浴び始めていることもあって、世の中にはいろいろなツールが出回ってきていますが、御社はすでに高いシェアを獲得しているようですね。たくさんある中で御社が選ばれるのは、どういった理由からなのですか?

(図:RPAホールディングス「成長可能性に関する説明資料(1/2)」より)
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