中国ポップマートの「LABUBU」が世界的ブレイク 人気過熱でキャラクター製品が数分で売り切れ

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ポップマートが独占販売する「LABUBU」のキャラクター製品は入手困難なほどの人気を集めている(写真は同社のシンガポール向けウェブサイトより)

「シンガポール限定販売の『マーライオン・LABUBU(ラブブ)』は、今や必須アイテムです。私の回りではみんな欲しがっていますよ」

財新記者にそう高揚気味に話してくれたのは、シンガポール在住の楊さんだ。彼女の家族は外出中も泡泡瑪特(ポップマート)の公式ライブ配信を常にチェックし、お目当てのアイテムの販売開始に備えているという。

「LABUBU」は香港出身のアーティストのカシン・ローン氏が、北欧神話の影響を受けて創作したストーリー「THE MONSTERS(ザ・モンスターズ)」の登場キャラクターの1つだ。その外見は、毛むくじゃらの身体にウサギのような耳を持ち、大きな笑顔から9本の尖った歯がのぞいている。

オリジナルは2000万円超で落札

ポップマートは「潮流玩具(デザイナーズトイ)」と呼ばれる若者向け玩具のリーディング企業で、中国の北京に本社を置く。現在のLABUBUのデザインは、ポップマートがローン氏とキャラクターライセンス契約を結んだ後に(よりかわいらしく)手直しされたものだ。

ポップマートが独占販売するLABUBUのキャラクター製品は、世界中で引っ張りだこで入手困難になっている。入荷情報が流れると店舗には長い行列ができ、わずか数分で売り切れることも珍しくない。

中国では6月10日、ローン氏がポップマートと契約する前に制作されたオリジナル版LABUBUのフィギュアがオークションに出品され、108万元(約2175万円)の高値で落札。人気の過熱ぶりを印象づけた。

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