「オフィスロボ」は人口が減る日本の必需品だ

RPAホールディングスが進めていること

高橋:ウェブなどと同じで、使うこと自体は簡単ですよ。文房具のような感覚で、まずは気軽に使ってみていただければと思っています。使うと、すぐにその効果がわかりますから。30年前のPC、20年前のネット、10年前のスマホのように、最初はある種の違和感があったとしても、次第に手放せない便利な道具になっていくはずです。

労働人口が減少する日本にロボットは不可欠

小林:1つの業務に導入してその効果を目の当たりにしたら、他の業務にもどんどん広げていきそうですね。

高橋:おっしゃる通りです。足元でも紙の資料にまつわる新製品など、サービスのさらなる拡充を図ろうとしています。

小林:なるほど。OCR(光学的文字認識)系の技術ですね。御社のRPAを導入する企業のイメージとしては、やはり大量の書類を扱う金融機関などがすぐに思い浮かぶのですが、実際のところはいかがですか? 雑多な処理が求められる中小企業までカバーしているのでしょうか?

高橋:ご指摘の通り、最初の頃は金融機関が中心でしたが、最近は業種に偏りが見られなくなってきました。それから、バックオフィス業務だけでなく、営業系の業務でも採用が進んでいますね。

小林:RPAという分野において絶好のポジションに位置づけている御社にとって、脅威となりうるのはどのようなことなのでしょうか?

高橋:僕たちが一番恐れているのは、目の前のRPAブームで導入された企業様の期待値と大きく乖離した結果、いわゆる失敗事例が多発して、ブームから幻滅期に入る事です。始まったばかりの技術なので、提供者側のノウハウにも大きく左右される事もあり、インターネットブームの時と同様に、多くの失敗ケースが発生する事になるかと思います。我々のチャレンジは、幻滅期を乗り越えて本当にお客様に使って頂けるものにしていかなければならないという事です。

小林:いわゆる「幻滅期」を経て本格的な「安定期」に入るという事ですね。では、御社の今後の成長戦略の方向感としては、どのようなものを思い描いていますか? 新規導入件数をどんどん増やしていくのか、それとも、すでにユーザーとなっている企業において運用の範囲をさらに拡大させていくことを優先するのでしょうか?

高橋:新規契約獲得のための営業やコンサルティングに関しては、パートナー企業との協業が始まったばかりの段階です。まずは、個々のユーザー様に提供しているサービスを着実にスケールさせていくために努力してまいります。そのうえでも、RPAの適用領域の拡大にも力を入れていくつもりです。

小林:今後の事業構成比のイメージとしては、いずれのウエートが高くなっていくのでしょうか? やはり、RPAということになりますか?

高橋:何と言っても、ロボット事業ですね。ロボットは圧倒的に生産性が高いですから。24時間、365日、つねにリアルタイムで監査業務を行うことさえ可能となります。とにかく、ロボットを導入すると生産性が30%、40%といったレベルで向上するわけです。日本では労働人口が減少の一途を辿っていくだけに、僕たちはロボットによって生産性を最高水準まで高めていきたいと考えています。

小林:先程、「アドテク事業も実はロボット事業である」とおっしゃられたように、御社はあくまでも、すべての事業においてロボットによる生産性向上を希求なさっているわけですね。ある意味、御社にとって最高のユーザーは御社自体だと言えるかもしれません。本日は貴重な話をお聞かせいただき、本当にありがとうございます。

(ライター:大西洋平)

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