思考と暮らしを変えるモノ選びのルール3選 人生がラクになる、シンプルライフの考え方

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こういった「身近な専門家」がいたら積極的に話を聞きにいってみましょう。基本的には利害関係がないので中立的でバイアスの少ない情報を教えてくれるはずです。

どこを見ればいいのか、何が判断基準なのか、という基礎を教えてもらいましょう。この予備知識を持っているかどうかによって街やネットの情報が何倍にも価値を増します。

知り合いに「何かの専門家」が増えていけば、自分自身の引き出しも増えますし、人生にも幅が生まれてきます。

マイルール3【「調和」を第一に】

「良いモノ」の定義は人によって異なります。人それぞれ体型も性別も住んでいる場所も性格も違うのですから、誰にとっても適しているというモノは存在しえないでしょう。

わかりやすく言えば、普段から移動が多い人には持ち運びできるハイスペックなPCが便利ですが、デスクに座っている時間が多い人ならデスクトップ型の据え置きのほうが適しているはず。

モノ自体の「良さ」とその人にとっての「良さ」は実のところあまり関係がありません。 人や場面、ジャンルごとにそれぞれの「良さ」があるのです。

日常を最高の状態で切り取りたい。ソニーのα7RⅡとレンズ2本(撮影:堀口英剛)

それでは自分にとっての「良さ」とはどのように判断すればよいのでしょうか。私はモノの良さとは「調和」にあると考えています。

何か新しく迎え入れようと思うモノがあったら、まず一度イメージをしてみてください。そのモノが自分の生活の中にストンと落ちてくるか。まるではじめからそこにあったかのようにするりと日常に溶け込んでくるか。あなたが持っているほかの持ちモノと共存できるか、その持ちモノたちの中でどういった役割を果たすのか。

具体的には、服を買うときにその服が自分のクローゼットの中にあって違和感がないか、ほかの服とけんかをしないか。新しいペンケースを買ったときにそれが自分の鞄の中にしっくり収まるか、デスクに並べてみたときに景観を損なわないか。日常のシーンで使う図を具体的に考えてみましょう。

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そしてたまにあるのが、モノ自体はとっても魅力的だけれども自分の持ちモノや部屋のテイストに合わない、という場合。

一度や二度ならばいいのですが、これが何度も続く場合はもしかしたら現状のモノたちがあなたの足を引っ張っている可能性があります。

今手元にあるモノは今までの生活の延長線上なので、全部が全部あなたの「ときめくモノ」ではないはず。興味をひかれるモノのどれもが、今と合わないと感じてしまったら、むしろ新しくほしいモノのほうがあなたの今の感性に近いのかもしれません。

モノ選びはそのモノ一つ単体で完結する行為ではありません。 むしろほかのモノと並べてみて、自分の理想と照らし合わせてみて、そこに合致するか否かという審査の作業。

自分の中に一本通った「芯」を作り、その世界観を崩さない、「調和する」モノを揃えていけば必然的にあなたの目指す理想の空間ができあがります。

堀口 英剛 モノマリスト、ブログ「monograph(モノグラフ)」編集長

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ほりぐち ひでたか

1990年生まれ。埼玉県出身。中目黒在住。ブログ「monograph(モノグラフ)」編集長。株式会社drip代表取締役社長。早稲田大学在学中の2011年にmonographの前身となるブログ「NUMBER333」を開設。ときめくこだわりのあるモノ(製品)を紹介するブログとして、1年3カ月で月間100万PVに成長。大学卒業後、Yahoo! JAPANに入社。大手広告会社の担当営業を務める。本業の傍ら副業としてブログを継続。2014年にmonographとなる。2017年に独立しdripを設立。『人生を変えるモノ選びのルール: 思考と暮らしをシンプルに』が初の著書になる。

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