「家庭でも主役になりたい」ある父親の叫び

転職して、育児時短も取ったのに……

・「わ」りこまない:妻の話、出かける準備

女性が話している最中に、それを遮ったり、すぐに結論を求めたりする男性が少なくありません。きちんと対話をするためには、妻の話に割り込まないことが重要です。また、男性は自分が外出の用意を済ませると、「もう出かけるよ」などと女性を急かしてしまいがちです。女性のほうが準備に時間がかかるケースが多いので、割り込まないようにしましょう。

・「き」そわない:他の家のパパへの賞賛、妻の給料

確かに、「◯◯ちゃん家のパパはすごく育児をしているらしいよ」などと言われれば、嫌味に感じるとは思います。しかし、必ずしも、責められているとは限りません。男性は競争ベースで生きてきたので、他人との比較に敏感です。単によそのご家庭の事情について感想を述べているだけなのかもしれませんから、過剰に反応しないようにしてください。

また、女性の社会進出に伴って、夫よりも妻のほうが高給というケースも出てきます。その際に、「男の沽券」にかかわるといった受け止め方をするのではなく、先行きが不透明な時代なのですから、稼いでくれてラッキーと考えるべきです。

・「役」に立つ:車の助手席に乗って、運転している人に飲み物やガムを渡す感じで妻をサポート

※車の助手席という例えは、髭男爵・山田ルイ53世さんが考案したものをご本人の許可を得て拝借しています。ここに記して感謝します。

従来、「男性がリードする側/女性がリードされる側」というのが一般的な男女の関係性でした。その中で、女性はリードしてもらう代わりに、男性の世話(ケア)を無償で提供してきたと言えます。しかし、夫婦がお互いに支え合う存在であることを考えると、妻がリードする場面があってもいいわけですし、その際には、夫がいかに妻の役に立つかという視点を持って、世話(ケア)をする側に回る必要があります。

家事育児負担は、まだまだ女性が圧倒的

さて、しばしば指摘されることですが、日本では、女性に家事・育児の負担が偏っており、6歳未満のお子さんがいるご家庭の家事・育児関連時間では、1日あたり、妻が7時間41分(うち育児は3時間22分)に対して、夫は1時間7分(うち育児は39分)にすぎません(『平成29年度版 少子化白書』)。この数字は、アメリカ、イギリス、そしてフランスといった先進国中では、最低の水準となっています。

男性の育児休業取得率は、2016年度に過去最高を記録していますが、わずかに3.16%でした。2012年から、短時間勤務制度(1日6時間)の導入が従業員数100名以下の会社でも義務化されています。しかし、実際に、制度を使っているのはほとんど母親です。よく仕事と家庭の両立と言いますが、男女で分担していた役割を、一人で担うのは特別な能力を持つ人は別として、一般人にはほぼ不可能です。

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