30代会社員が知るべき、「派閥」の作法 派閥はデメリットだらけって本当ですか?

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冒頭で書いたように派閥=悪とは限りません。派閥に属するメリットもあります。たとえば、同じ派閥の同士は仲間意識が高く、お互いで助け合う意識が高いもの。社内で困ったときに頼れる存在を、派閥の領袖だけでなく、数多く得る機会になります。

ここで気になるのは、派閥の仲間同士の絆の強さ。

・「結束の強力な」集団
 ・「結束が緩やかな」集団

いろいろあります。注意すべきは結束が強力な集団で、派閥以外の同僚との間に溝ができかねません。すべてを派閥単位で行動するのではなく、目的に合わせて結束するくらいの関係が安全かもしれません。

ここで重要なのは、「●●部長を社長するため」などと、自己犠牲の精神で派閥に入ってはいけないということです。あくまで、自分のキャリアや学べる機会であるかどうかを鑑みて判断しましょう。派閥は領袖のためだけでなく、参加する全員にとって有意義な集団でなければなりません。Gさんも、自分にとって有意か否かを見極めて判断してほしいものです。

派閥がないせいで、職場がドンヨリ……

ちなみに派閥のない職場には、デメリットがあることを覚えておいてください。たとえば、「ワンマン経営者」がいる会社。創業オーナーが絶対的な権力を握っており、社員はオーナーの顔色をうかがいながら、粛々と仕事をするだけ。派閥争いなどしていたらパージ(一掃)されてしまう恐怖の世界。こうなると、社員同士のかかわりは希薄になり

《ベタベタした人間関係がない風土》

が形成される可能性があります。一見、気楽で快適な環境にも見えます。ただし、社内で出世したいという活力を持ち、その目的のために

・周囲の同僚を束ねて
 ・チームワークを重視
 ・人材育成も積極的

に行う意欲を持つ社員が、“劇的に”減ります。取材した「派閥がない」ワンマン社長の会社に勤務している若手社員が、同僚と意見調整が難しく、助け合う雰囲気がない、おまけに自立心が低い……と実態を語ってくれました。最後には、

「派閥争いに勝ってトップに立つぞ……と野心のある人の下で働きたいです」

と一言。

職場に閉塞感があるようです。やっぱり、派閥がないことはいいことだけとは限りません。


 

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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