今こそ考えたい、政党のリーダーの選び方 その場かぎりの「選挙の顔」だけでは有権者には響かない

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選挙結果に翻弄される、政党党首の立場

著者:砂原庸介(政治学者、大阪市立大学准教授) 撮影:今井康一

7月21日、参議院選挙が行われ、事前の調査でも優勢だった自民・公明の連立与党が安定多数を獲得した。今秋に予定されるいわゆる「一票の格差」についての最高裁判決が選挙の実施に影響するかもしれないが、基本的には次の参院選、2016年まで国政選挙の予定はなくなる。

連立与党の勝利から、安倍政権は盤石ということになろうが、選挙に負けた政党では党首をはじめとする執行部の責任を問う声も上がった。

民主党では、国会議員のみならず、地方組織からも代表選挙の実施を求める声が強いが、現在のところ選挙の責任者であった幹事長の交替が行われたのみである。

日本維新の会では、橋下代表が辞意を表明する場面もあったが、国会議員から強く慰留されて続投した。みんなの党では、選挙後に表面化 した党首と他の幹部の不協和音に起因する紛争が続いている。

このように、選挙の結果は党首の進退や執行部の結束に少なからぬ影響を与える。しかし、政党の党首は、どのように選ばれ、いつ辞めるのだろうか。政府のリーダー(たとえば首相)であれば選出方法や任期は厳格に法定されて いるが、政党にそういった規律はない。どのように考えればよいのだろうか。

次の代表選挙には多くの国民が参加できるのだろうか?(撮影:尾形文繁)
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