転職先での「お手並み拝見」を乗り越える方法 容赦なく浴びせられる「好奇の眼差し」

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転職しなくとも、部署や地域を異動するときにも同じようなことがありえます。私は、営業から商品企画の部署に異動したとき、あいさつに行って、「シマ」の人たちが冷ややかに私を眺めた視線が、忘れられません。

「営業しかやってこなかったあなたに、何ができるのかしら?」という雰囲気。私自身、肩に力が入っていたこともあって、半年くらいはつらかった記憶のほうが多いです。新しい環境で、それまでに培ったチカラだけでは通用しないという事実を目の当たりにすると、なんとも言えず落ち込むし、挽回しようと張り切れば空回りばかり。味方が近くにいないように感じて、吐き出し先もありませんでしたね。

新卒採用がメインの企業は、新人時代から「そこにある文化が常識」とばかりに仕込まれ、年々、文化は強化されるようにも思います。

あなたは「好奇の目」で見られている

いくら、「●●社から、すごくできる人が中途で来るってよ」と聞いても、「楽しみ!」というより、「恐れ」や「好奇心」といった、部外者に感じてしまいがちな感情を持ってしまう人もいるでしょう。あなたもきっと、まだ周囲からは「好奇」の目で見られており、あなたの言うとおり、「どんなものか」「お手並み拝見」と値踏みされている最中なのかもしれません。そして、きっとかなりそれは強い視線で、「見ていないようで、じっくり見られている」という状態だと思います。あなたの居心地が悪いのも当然ですが、ここで、その視線に屈してはもったいないですから、機会と捉えて乗り越えてしまいましょう。

話が飛躍してしまいますが、小学校時代を思い起こしてみてください。あなたの通っていた小学校は、転校生がたくさん来ましたか? あなたも転校した経験があるでしょうか? 転職、というのは経験を積んだ大人の「再デビュー」なわけですが、構造は子ども時代の「転校生」と変わらないと思うのです。複雑な設定は少し置いておいて、そう考えてみると、あなたの取るべき行動もシンプルに考えることができるかもしれません。

小さな頃から、それこそ幼稚園・保育園から一緒の子どもたちばかりが進学する小学校というのは、すでに文化が存在しているように思います。特に地方の小学校で、地域のかかわりが濃かったりすると、親や親せきまでが同じ常識の下で動いていて、強固な文化圏が出来上がっていることがあります。親が転勤族ばかりで、新顔ばかり入学、というほうが珍しいかもしれません。

そんな学校に都会から転校生が来たとき、クラスのざわついた気持ちと好奇の目、値踏みする感覚があることは、想像できるでしょう。転校生の立場からすれば、「私はよそ者なんだな」と感じることもありそうです。私は数回転校を経験していますが、会社での異動のときに感じた、「簡単には仲間に入れてやらないぞ」という心情と通じるものがあるように思えてなりません。

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