シンガポールに「ラーメン」を広めたと言われる男がいる。ジャパンフード・ホールディングスCEOの高橋研一氏だ。同氏が経営する会社は、日本の飲食店ブランドをシンガポール、マレーシア、インドネシア、香港、上海、ベトナムに展開してきた、いわゆるフランチャイジー企業。2009年にはシンガポール取引所に上場している。
中でも同氏が得意とするのが、ラーメン。熊本に本店を置くラーメンチェーン「味千ラーメン」をシンガポールに21店舗、マレーシアに3店舗、インドネシアに4店舗、ベトナムに2店舗をオープン。さらに、鶏ガラ、豚骨、かつお節、煮干しでとるスープが特徴の、新宿に本店を構える「麺屋武蔵」をシンガポールに6店舗、香港に6店舗、今月には上海に1店舗をオープンさせる。
特にシンガポールでは、主要な街の商業施設には、必ずと言っていいほど同社が運営するブランドが出店しており、シンガポリアンも店外にまで列をなす光景もしばしば。いい意味で、“日本食なんだけど、日本っぽくない”雰囲気が、同社のブランドを超えた店舗の共通点と言えるだろう。
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