一方、同期会の場合、一番考えるべきポイントは「未来軸」。これから、うれしいこと、苦しいことを共有し合う仲間になるための第一歩となるあいさつだからだ。
「たとえば、『2018年の新入社員はみな頑張っているなと思われるように、自分も頑張りたい』とか、『お互いのパワーが相乗的に働くように頑張ろう』といった絆を感じられるような言葉を入れてもいいかもしれません」(伊東氏)
新人に安心感を与えるのが、先輩の立場のあいさつ
あいさつするのは新入社員だけではない。時には、先輩社員も自己紹介をさせられる。できれば、少しかっこよくいきたいものだ。
「そもそも新入社員は、先輩たちという安全基地があってはじめて安心してチャレンジができます。ですから、先輩からのあいさつは『私たちがいるから、頑張ってやってごらん』というメッセージを伝えられると後輩から慕われます」(伊東氏)
「この分野の仕事で困ったら、いつでも相談して」「このジャンルなら任せとけ」、あるいは、「人生相談が得意だ」といったことでも構わない。
失敗談の披露も、新人を安心させるためには効果的だが、「発注ミスして大変だったけど、何とかなったよ。アハハ」といった話はNG。ミスしても平気だという油断を生み、同様のミスが後輩たちにも広がる可能性がある。発注ミスの話であれば、「仲間のフォローでなんとかカバーでき、仲間のありがたさを痛感した。しかし、ミスを犯すと大変なことになる。だからミスしないように頑張ってね」という話にもっていけば効果的だ。
ここまであいさつの方法について解説してきたが、ポイントは、なんのためのあいさつなのか、集まりの趣旨を理解すること。そして、「謙虚さ」「ポジティブ」「未来軸」の大切さを意識しておけば、自然に好感をもたれるあいさつができるはずだ。
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