AIアシスタントは「今後5年間」で急浸透する

2020年には「一家に2台以上」も?

AIアシスタントデバイスの今後は?(写真:Petmal / iStock)
ディープラーニングが音声認識の精度を大幅に改善し、人工知能(AI)を活用した音声対話型のアシスタント(AIアシスタント)の利用が進んでいる。Amazon EchoなどAIアシスタントを搭載した新しい機器(デバイス)の普及によって、家庭で、ホテルで、あるいは自動車運転中に、何ができるようになるのか。
特定の重要技術や複合的な新サービスそれぞれについて、5年先までの進化を予想する『ITロードマップ 2018年版 情報通信技術は5年後こう変わる!』を上梓した気鋭のITアナリストが、AIアシスタントデバイスの普及がもたらす近未来を展望する。

人と機械とのコミュニケーション方法が変化しはじめている。ユーザーインターフェースは、近年は、より直観的かつ自然な動作で操作するNUI(Natural User Interface)の利用が増えてきている。中でも有望視されているのが、VUI(Voice User Interface)である。

『ITロードマップ 2018年版』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

きっかけの一つは、AIを活用した音声入力によるアシスタント(AIアシスタント)の登場だ。たとえば、アップルの「Siri」、グーグルの「Google Assistant」、マイクロソフトの「Cortana」などが挙げられる。

AIアシスタントが身近な存在になってきたのは、人工知能(AI)の構成技術の1つであるディープラーニングによる音声認識の精度が向上していることが大きい。

認識精度が高まったAIアシスタントを搭載した新たなデバイス(AIアシスタントデバイス)が今、さまざまなシーンで活用され始めている。

さまざまな場所、シーンでの導入が進む

家庭では一家に2台も当たり前?

AIアシスタントデバイスの普及がもっとも進むと予想されているのが、一般家庭である。

アマゾンは、2015年7月にAlexaと呼ばれるAIを搭載した「Amazon Echo」の一般販売を開始した。米国の調査会社フォレスター・リサーチによれば、2016年には1100万台、2017年にはその倍の2200万台が販売されたと推計されている。一方、グーグル、LINE、Harman Kardon(マイクロソフトの「Cortana」を搭載)、アップル、アリババ、バイドゥなど、さまざまな企業から相次いでAIアシスタントデバイスが発売されている。

米米国調査会社のガートナーは、Amazon Echoに代表される「仮想パーソナル・アシスタント対応無線スピーカー(スピーカー型のAIアシスタントデバイス)」市場の売り上げは、2015年の3億6000万ドルから2020年には21億ドルまで成長し、所有世帯の25%が同デバイスを2台以上所有するようになると予測している。

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