VR・ARの先にある「混合現実(MR)」とは何か? ビジネス利用で進化する仮想現実・拡張現実
リアルとバーチャルが混じり合ったMRへ
ソニーの「PlayStation VR(以下、プレステVR)」、オキュラスの「Oculus Rift」やマイクロソフトの「HoloLens」といったヘッドセット型の最新デバイスが市場に登場した2016年は「VR元年」と呼ばれ、VR(Virtual Reality:仮想現実)・AR(Augmented Reality:拡張現実)への関心が一気に高まった。
VRとは、コンピュータグラフィックス(CG)によって、あたかも仮想的環境の中に実際に入り込んでいるように人間に感じさせる技術である。一方、ARは、視界が完全に遮断されるVRと異なり、利用者の視界に情報を重ねて現実を“拡張”する。
スマートフォンの普及・性能向上に伴うディスプレイの小型・高精細化、画像処理性能の向上によって、一般の生活者にもヘッドセット型デバイスが入手可能となり、普及が始まっているのが現状だ。
近い将来、画像認識技術の性能向上によって、VRとARの区別は次第にあいまいになっていく。よりリアリティの高い仮想のイメージと現実世界とが結びつくことによって、リアルとバーチャルが混じり合った「MR(Mixed Reality:混合現実)」と呼ばれる技術分野へと収斂していくだろう。
ここでは、VR・ARを実現させるデバイスの現状とその進化、さらにVRとARが融合するMRへと収斂していくロードマップを展望したい。
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