VR・ARの先にある「混合現実(MR)」とは何か? ビジネス利用で進化する仮想現実・拡張現実

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ステレオカメラや深度センサーなど、現実世界の距離を測る技術を搭載したグーグルやマイクロソフトのARデバイスは、これまでのスマートフォン向けのARとは違って、QRコードなどの補助がなくても現実世界の状況(周辺の壁や床までの距離、高さや奥行き)を人間と同じように読み取ることができる。

環境認識型のARデバイスは2016年に登場し始めたばかりだが、いよいよ実世界と仮想空間が緊密に結びついたSFのような利用シーンが実現される時代に入ってきている。

触覚・視覚をも疑似体験させる

VRの登場とともに注目を集め始めている技術分野に、触覚やジェスチャーによるインタフェース技術がある。VRやARデバイスを利用して目の前にリアリティの高いCGが表示されると、その仮想の物体に“触れたくなる”という衝動を感じる人が多い。それだけ表示されているものをリアルに感じられることが魅力なのだが、現在のところ表示された情報を“視る”ことはできても仮想の物体や環境に対して“触る”“動かす”といった操作は限られているのが実情だ。

そこで、仮想現実のイメージに触った感触を生み出す“ハプティック(触覚)インタフェース”技術が実現され始めている。手の動きに合わせて仮想のモノに触った感覚を疑似体験させる技術である。2017年3月に発売されたNintendo Switchは「振動から触覚へ」とうたわれており、モノに触った感覚が情報機器で再現できる時代の始まりを感じさせる。

これまで触覚技術はVR分野と組み合わされて研究されることが多かった。しかし、画面上に表示した衣服の手触り感を再現可能なスマホやタブレットが研究されていたり、家電や自動車のスイッチをジェスチャーで動かすと、空中でスイッチに触った感覚が得られるアプリケーションがまもなく市場に登場するとみられるなど、VR・ARの分野から波及して新たな適用先が形成されている。

また、VRの登場とともに「アイトラッキング(視線追跡)」技術によるユーザーインタフェースも注目を集め始めている。

日本発のVRデバイスベンチャー・FOVE社は、アイトラッキング機能を備えたVRデバイス「FOVE」の出荷を2017年1月に開始した。VRデバイスに目の動きをとらえるカメラを付け加えることで、仮想空間の中で視線を動かしただけでその方向へ移動したり、仮想のキャラクターとアイコンタクトができるようになり、今までのVRを超える自然な操作感や臨場感を得られる。

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