会社で「生き残る」のに必要な5つのスキル AIや自動化の波に飲まれないためには
2. デジタル能力を向上させる
しばらくは、ロボットが人に置き換わることはなさそうですが、オートメーションが社員の職務を変えようとしていることは否定できません。米国企業は2020年までに人工知能に1500億ドル、ロボット関連分野に830億ドル、AI対応システムに700億ドルを費やそうとしていますが、人間は生涯学び続ける限り、これを恐れることはありません。生涯学習に取り組む人にとっては、こうした発展は自分のスキルを磨くチャンスとなるのです。
上司は、AIがどれほど自分たちの助けになるのかを示すことで、部下にオートメーションに注意を向けさせ、テクノロジーがいかに自分たちの仕事の手間を省いてくれるのかに目を向けさせるべきです。たとえばヘルスケア業界では、保険の契約内容をデジタルで照合するなど、AIの果たす役割は次第に広がっています。AIによって電話での問い合わせ対応の時間が減り、社員はオフィスに導入する新たなテクノロジーの価格交渉など、より重要なプロジェクトに時間を割けるようになっているのです。
会社の「全体像」を見えるようにする
3. 点と点を結んで全体像を把握させる
モビリティやコネクティビティの向上により、現代の社員は場所を選ばずに働けるようになりました。一方これによって、すべての社員の仕事やプロジェクトの実態をしっかりと把握することは難しくなりました。
しかし、生涯にわたって学習を続ける人はつねに、同僚が何に取り組んでいるのかを理解しようとします。それが組織における目標の全体像を把握し、不足していると考えられる部分を補っていく、唯一の方法だからです。
社員、特にリーダーたちには、自分のチーム、さらには他部門・部署など会社全体の中で、自分やチームがどのような役割を果たしているのかを、把握できるようにしなければなりません。そのためには新たなテクノロジーの導入が必要になるかもしれません。
住宅の水回り製品のメーカー、コーラーでは、点と点をつないで社員が全体像をつかめるように、全ビジネスユニットを通じて新たな人材管理システムを導入しました。これにより、リーダーは社員それぞれの役割やスキル、チーム構成についてより深い知見を得られるようになったと言います。
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