子どもの本音をあぶり出す「家族会議」の効果

家族とちゃんと話せていますか?

ルールはシンプル。何を言ってもいいけど、何も言わないのはダメ。他の人の話はちゃんと聞く。何を言われても怒らない。

「『こんしゅう』って、いつ? あした?」という娘に、まずは、こんしゅうとらいしゅうの意味を説明し、それぞれが紙に思い思いのことを書いて、順番に発表しようということにした。

家族会議開始! が、子どもたちの反応は

ところが、娘はようやく読めるようになったひらがなを読むのに精いっぱい。ぽかーんとしている。肝心の息子は息子で、野球の練習を終えて疲れているのか、まったくやる気が見られない。ペンをとった息子が書いた言葉は……。「なし、なし、なし」。

息子の反応がよくない…(筆者撮影)

娘もお兄ちゃんのを真似して、「なし、なし、なし」。

いざ会議をしようと思っても、なかなか子どもの言いたいことが出てこない。そういうことはしばらく続いた。家族会議を始めて1カ月ほどが過ぎ最近のよかったことなど、少しずつ言いたいことを話すようにはなっていたが、2人とも息子も娘も気が乗らないとすぐに「なし、なし、なし」と書く。

これはなんだろう? うちにはやっぱり家族会議は合わないのかも? そう思っていたある日、居間でくつろいでいると息子がふと意外なひとことを漏らした。

「ぼくには悩みがあるんだけど、でも言えない。お母さんには言わない」

「え? 何で?」

「怒られるから?」

「怒らないよ」

「いいや、言わない」

あるとき息子が、突然話し出した。私はこのチャンスを逃すまい、ととっさの思いつきで、そばにあった息子がこっそり大事にしているぬいぐるみを手に取った。

次ページぬいぐるみに思わぬ反応が!
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