医師が警告!「3歳までの育て方」ここに注意 「先回り、夜更かし…」その認識は正しい?
体とこころを動かす「脳」は、3歳までに約80%完成する。「心」が育まれる環境も、脳がつくられる胎児期の初期から始まり、3歳ころまでにその基礎がほぼ出来上がる――。
新生児医療に25年以上携わり、小児科医としても多くの子どもたちと接してきた福岡新水巻病院周産期センター長の白川嘉継氏は、「発育のルール」ともいえるような共通点を実感し、乳幼児の子育てについて悩み、苦しむ多くの親たちの力になってきた。
長年の経験を基に、「子育ての道しるべ」として刊行した『人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる』は、親だけでなく教育関係者、助産師、保育関係者など、子育てにかかわるさまざまな人たちの支持を受け、9刷3万部を超える「隠れたロングセラー」になっている。
赤ちゃんがいちばん成長する「3歳まで」の時期、親はどのように接すればいいのか――本記事では「3歳までの育て方」について解説する。
赤ちゃんは日に日に成長している
「生まれたときはあんなに小さかったのに、あっという間に大きくなって」とよく言われると思いますが、生まれてから3歳までの期間、赤ちゃんはどんどん成長して、いろいろなことを覚えていきます。
日に日に変わる赤ちゃんの行動は、今まではよかった接し方がうまくいかなくなるようなこともあると思います。そのたびに、どのように接していけばいいのか戸惑うことも少なくないでしょう。
でも、その時期その時期の「なぜ、赤ちゃんはこんな行動をするのか」を理解して適切に向き合っていけば、きっといい方向に向かっていくと思います。
では、「3歳までの育て方」として、それぞれの時期にはどのようなことに気をつければいいでしょうか。
さまざまな注意点がありますが、その中からいくつか紹介しましょう。
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