医師が警告!「3歳までの育て方」ここに注意 「先回り、夜更かし…」その認識は正しい?
まず、生後3~5カ月の時期には「できるだけ赤ちゃんのそばにいてあげること」を心掛けましょう。
「読み語り」は親子一緒に成長できる
【1】生後3~5カ月は「できるだけ赤ちゃんのそばに」
生後間もないころは「聴覚」が最も発達していますが、3カ月に入るころになると「視覚」がどんどん発達して、聴覚より優位になってきます。
周囲の人もよく見えるようになってきますが、そばにいる親と強い信頼関係を結び始めようとする時期でもあります。
この時期には「いないいないばあ」の遊びがおすすめです。
「いないいない」で親の顔が目の前から消えたあと、「ばあ」で顔を出してあげることで、「困ったときに、いつでも現れてくれる存在」ということを学ぶことができます。
また、睡眠のリズムができる時期ですので、できるだけ夜更かしをさせないように気をつけましょう。睡眠障害は、行動異常やアレルギー疾患、肥満などの原因になることもわかってきています。
【2】生後6カ月~1歳は「赤ちゃんにいろいろな表情を見せる」
生後6カ月~1歳は「感覚能力がとても高まる時期」で、「共感能力」を育むためにはとても重要な時期です。
人間には、目の前にいる人の言動を脳内で自分のことのようにシミュレートする共感細胞と呼ばれる「ミラーニューロン」という神経細胞があります。「ミラーニューロン」を働かせることで、赤ちゃんの表情が豊かになっていきます。
初期の「情動の共鳴現象」は、親から自分の情動が映し返される場面です。赤ちゃんは、親に自分の情動が「鏡映化(mirroring)」されることにより、自分の情動を再体験し、自己に対する気づきがさらに深まります。この「鏡映反応」は、自分の行動と似ているけれど、同じではなくわずかに違うので、「自他の区別を明確化していくため」に必要です。
したがって、赤ちゃんは親を通して「自他の区別」と「相手に自分と異なる心があること」を知りはじめます。
また、この時期は「親が赤ちゃんの表情をまねる」ことも大切です。「親の表情」を見せることで、赤ちゃんは相手に心があること、自分と他人は違うことに気づき始めます。
親が不安定で、赤ちゃんと顔を合わせようとしないとか、赤ちゃんを怖がらせるような表情や態度ばかりが続くと「恐怖心」だけが残り、何でもないものや周りの人を怖がってしまうようになるかもしれないのです。
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