自分で癇癪を起こしてしまうことや、祖父母と別居したことによる悲しさを、子どもたちが自分の言葉で言えるようになってくると、だんだんと「1人でおばあちゃんの家に行きたい」「僕も本当はガマンしてる。僕も行きたい」など、次にしたいことも言えるようにもなっていった。
子どもだけでなく大人も、「本当は出張に行ってもう少し仕事がしたい」「強く怒ってしまって自分でも嫌だった」など本音を話せるようになる。「仕事をするのが好きなんでしょ。だったら行ってもいいよ」「誰だって怒ったら怖くなるよ」そんなふうに子どもたちから励まされる場面も増えた。
子どもたちが自己分析を始めた!
初めての家族会議から半年以上が過ぎ、最近の息子は聞かなくても学校でのことをどんどん話してくれるようになった。以前は「自分の本当の気持ちを親に言うと怒られてしまう、友達を傷つけてしまうかも」という不安があったということも話してくれるようになった。
息子との会話を発端に、特に子どもたちの悩みに特化して話を持ちかけると、会議が盛り上がるということもわかった。最近の報告や目標を書くという通常バージョンの会議の他に、大きな模造紙に、絵や落書きを加えながら、とにかく気持ちを出していく緊急会議をすることも増えた。
たとえば、「緊急会議:多聞(息子)は、なぜ朝によく不機嫌になるのか」。あるいは、「緊急会議:はーちゃん(娘)がおばあちゃんに会いたい問題について」など、差し迫った「困ったこと」を議題にして、あれこれ解決策や原因を探っていく、という会議は、子どもたちがかなり食いついてきた。
「不機嫌になるときは『ムカオ』というキャラがくっついて大きくなるから、お母さんやお父さんが何を言っても聞こえない。
とりあえず『ヤダと言え』とムカオがいうからそうしてる」「ムカオは機嫌がいい僕の中にも0.0001gは存在してる。嫌なことが起きると大きくなる」という不機嫌の分析を息子がし出したり。
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