「デキる社員」を増やすには払うか、育てよ

スキル不足を補うにはどうしたらいいのか

コーナーストーンは査定を行っているけれど、社員に対してその都度スマホを使ってフィードバックをする仕組みもある。たとえば誰かの仕事に対して「バッジ」をあげることができて、それをほかの社員が見たり、コメントしたりもできる。フェイスブックの「いいね!」みたいなものだ。それを見たほかの社員が「今日はバッジもらっていたね」という具合になれば、「自分の仕事を誰かが見ている」ことがわかる。

これは、ゲーミフィケーションのようなもので、ためたバッジは査定のときに考慮される。査定する上司からすると、どういう仕事でバッジを受けて、どういうフィードバックを得ているのかというのを確認することができるわけだ。

デジタル時代に幸せになるには

――その都度声をかけたり、評価するのは日本人の得意とするところではないかもしれません。

アメリカでは、上司がきちんとほめないと、会社を辞めてしまうということもある。海外の大学や企業に勤めた人はこういう習慣に慣れてくるし、今度どんどんそういう人が増えてくるかもしれない。日本企業も伝統的な人事のやり方や、社員同士の関係性を見直さないと。

――個人レベルで言えば、将来どんなスキルがあれば生き残れるのか気になります。

自分のキャリアを自らコントロールできる人が、デジタルエコノミーの中で「survive=生き残る」のではなく、「thrive=大きく成長する」ことができるだろう。誰しも幸せになりたいと考えていると思うが、幸せになるにはどうしたらいいか、さらに、それをデジタル時代に当てはめた場合、どういうキャリアになるのかを考えるべきだろう。

――スキルを身に付けるにはスクールに通わなくては、と考えがちですが。

グーグルこそ将来の学校だ。必要な情報はネットを通じて身に付ければいい。大事なのは、どんなコースを修了したかではなく、そのスキルでどんなことをしてきたか、だ。それを示せるようにならなければいけない。

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10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

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