二次障害がひどく、高校を中退
金井塚さんがASDの診断を受けたのは高校2年生のとき。1対1のコミュニケーションだとうまくいくが、対大勢の会話となると自分がどのような役割で動いていいのかがわからなくなる。
「小さい頃は社交的な傾向が強かったのですが、思い込みが激しくて突っ走ってしまい、自分の気に入らないお友達は排除しようというガキ大将的な面もありました。母親は臨床心理士だったので、僕の凹凸(できることとできないことの差があること)に気づいていたようです。
小3の頃は、少し仲間外れのようなものにあってしまいました。でも、もともとプライドが高いので、クラスの中で認められようと勉強と運動を頑張ったら、サッカーがうまくなったんです。それで、『サッカーもできるし、なんかおもしろいヤツ』みたいな立ち位置になって、うまく適応していたように思います。
でも、そのまま公立中学校に通うと、僕にとっては不利になりそうな内申点を含めた高校受験をすることになるのを母が心配し、中高一貫の中学受験を勧めてきました。僕はあまり受験にピンときていなかったものの、受験勉強を始めるとぐんぐん成績が上がり、大阪でトップの私立進学校に入学しました」(金井塚さん)
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