プレゼンでコケる、「ダメなパワポ」の3大特徴 マッキンゼーで学んだ「資料作成」の基本
プレゼンテーションとは何か。こちらのアイデアを聞き手にプレゼントし、受け取って態度を変容していただくように相手を口説く行為です。
そのための方法は、会議であったり、プレゼンテーションの実演であるわけですが、相手に手渡したりプロジェクターでスクリーンに表示する「資料」の出来映えは、時にプレゼンの正否に直結します。冗談めかしてではありますが、私はかつて顧客に「仮にそのアイデアを枚数割りすると、提案資料には1枚100万円以上の価値はあるか?」と問われたこともあります。
そんな重要なプレゼン資料の作成を、みなさんはどのようにやっているでしょうか。無手勝流で何とか作れるようなものではありません。通常の業務に使用する資料ならともかく、私が「勝負プレゼン」と呼ぶ、会社の業績や自分のキャリアに影響を与えかねない重要なプレゼンテーションを行う際は、それなりのルールを守り、作法に則り、資料を作成しなければなりません。
それらを無視してPCとパワーポイントを立ち上げて自分勝手に資料を作成することは、負けに繋がる「ダメプレゼン」への第一歩です。
ここからは、少なくともこの3つは押さえておきたいというチェックポイントについて注意点を解説しましょう。
ダメな資料①――チャートの文字が小さい
「あれもこれも伝えたい」と、ついつい1枚のチャートに文字を詰め込んでしまう人は多いものです。それに伴って文字の級数(ポイント)も小さくしてしまいがちですが、小さい文字で読みにくいチャートを作り、相手をいら立たせる事態は避けるべきです。会社の上位職の方は視力に弱点を抱えている場合が多いことを知っておくべきでしょう。
本文で使用する文字の級数は、最低でも16ポイント、できれば20ポイント以上にしましょう。会場の設定によってスクリーン上の資料の見え方が変化するので、リハーサルをする際には席の一番遠くに自分で座ってみて、視力が悪い方でも確実に読めるかどうか確認しましょう。文字の読みやすさに注意を払うことはチャート化の基本中の基本です。
また、そもそも文字数が多いチャートは敬遠されるので、目を細めて画面を見て、字で真っ黒と感じたら、大胆に文字数を削ります。
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