プレゼンでコケる、「ダメなパワポ」の3大特徴

マッキンゼーで学んだ「資料作成」の基本

もしそのグラフから市場の伸びを伝えたいのであれば、チャートのタイトルは「機能性飲料市場は過去5年で3倍に拡大」としたり、より注目してほしい事象を指摘したり、踏み込んだ解釈を込めたメッセージをタイトルにしましょう。

メッセージがチャートに意味を持たせる

たとえばチャートのタイトルを「2013年に競合A社の新製品Y`s投入で逆転後、差は1対10まで開いて、危機的状況」というメッセージにしておけば、次のチャートで「XX機能性飲料事業は、テコ入れすべきか撤退か、2つのオプションがある」などというメッセージに自然とつなげやすくなります。

ダメな資料③――ビジュアルで騙そうとする

パワーポイントはビジュアルで相手に訴求する手段です。ビジュアルを効果的に使うことは奨励されてしかるべきですが、ビジュアルで騙そうとしてはいけません。

たとえば、見た目で騙すテクニックとして、以下のようなものが多用されがちです。

・ラインチャートやコラムチャートのY軸のベース部分を切り取って、売上のちょっとした上昇を過大に表現する
・主張したいメッセージに合わせてヒストグラムのX軸の小区分の間隔設定を意図的に調整し、印象がまったく異なるチャートにする
・ある年を意図的に基準点の100%としてそこからの増加率を指数換算し、パーセンテージ表記のラインチャート化する

聞き手が数字に強い場合、これらはまったくの逆効果で「なるほど、私を騙そうとしているのだな」と否定的な反応を引き出すことがあります。ビジュアルでの強調は良いですが、過度な印象操作はプロフェッショナルとして恥ずべき行為です。

図表のスケール選択では、基準点は0からを原則とし、軸を恣意的に切らないことです。ヒストグラムのX軸も両端の極端な値の排除以外は等間隔にすることなどは、守るべき原則です。

プレゼンの資料作成をする上での注意点は他にも多くありますが、まずは今回ご紹介した「文字を大きく」「チャートのタイトルにメッセージを入れる」「ビジュアルで騙そうとしない」だけでも心がけてください。少なくとも大失敗はしなくなるはずです。

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